ピアノ教室、英語教室、バレエ教室、スポーツ教室、学習塾において保護者との結びつきは必須です。
子供が習っている場合、保護者無くしてものごとは進行しません。
何事においても保護者と話し合い、保護者の意見を丁寧に受け入れながら生徒⇆保護者⇄先生(コーチや監督)の三角関係が良好な状態で、レッスンや授業を進めていくのが望ましいですよね。
しかしながら、先生(コーチや監督)と保護者とのトラブルが多いことも事実です。
では、どのような内容でトラブルが発生するのでしょうか?
また、その場合の対処法はあるのでしょうか?
保護者とのトラブル
気持ちよく教室を運営するために、できればトラブルを避けたいところですが、注意していても思わぬところから問題が起こることがあります。
トラブルになりやすいこと、そのためにはどうすれば良いか?ということを知っておくのも大切なことですよね。
月謝に関すること
あってはならないことだと考えるのですが、意外に多い月謝滞納(未納)。。。
皆様はお月謝の支払方法をどのように設定されていますか?
口座引き落としの教室もあれば、お月謝袋に現金を入れて支払う、年払いなどの教室もあるでしょう。
引き落としの場合は残高不足になっていたり
月謝袋の場合はレッスン時に持ってきてくれないということが多々あります。
お月謝に関してレッスン、授業を始める前に必ずやっておかなければいけないことは
・月謝納入期限を決めること(いつでもOKはいけません)
・未納・滞納の対応について
をしっかりと説明しておく義務があると感じます。
「お月謝は月初めに納入ください」
「お月謝は前月最後のレッスンに納入ください」
「月謝未納の場合は、翌月初旬にご連絡させていただきます」
「3ヵ月滞納の場合は自動退会とさせていただきます」
など「教室のルール」を明確に提示する必要があります。
「お金のことは言いにくい・・」という先生やコーチもいらっしゃるようですが、この遠慮感がトラブルの原因となります。
月謝に関するトラブル対処法は、入会時に全て理解していただくことだと考えます。
ルールがはっきりしない場合「知らなかった」と言われてしまえば、それまでなのです。
言いにくいことこそ、しっかりと話しておくべき。
或いは、言いそびれたなら後日にでも話すべきです。
さらに、書面にしてお渡しする必要がありますよね。
口頭での話だけでは、内容を理解しないままに終わっている可能性があります。
「お月謝(お金)」のことに関する説明は、シビアに、全て書面にして渡しておきましょう。
振替授業(レッスン)に関すること
振替に関する問題も、数多く耳にします。
教室の生徒が少ない間は、生徒さんの都合や用事でレッスンを振り返ることが可能です。
ただ、生徒が増えてくると都合が合わず振替ができないことも考えておかなければいけません。
「今は生徒が少ないから希望に添えるので振替できます!」
という安易な気持ちで振替をしていては、のちにできなくなった時、どうされますか?
「今までは振替をしてくれていたのに、最近はしてくれなくなった・・」という保護者の不満原因になりかねません。(実際に多くある話です)
振替レッスンについても、しっかりとした先生のポリシーを持っておくべきです。
・いかなる場合も、生徒さんの都合による振替はしない
・週に一日を振替曜日に充てる
このどちらかではないでしょうか?
「できれば振替する」「都合が合えば振替可能」というのは生徒さん全員に公平ではありませんし、とても曖昧で、都合がつかない場合も保護者の不満の原因となることを理解しておきましょう。
振替を容認するのであれば、一日確保するくらいの準備が必要だと考えます。
伝達事項は確実に
連絡不行き届きも、時に大きなトラブルへと発生します。
・レッスン時間(曜日)変更
・持ち物の準備品
・レッスンお休み日
・イベント(発表会、お楽しみ会など)参加の有無
など、小さな連絡事項でも確実に保護者へ伝わる工夫が必要です。
後に「言いました」「聞いていません」のトラブルへと発生する可能性大です。
口頭だけでの連絡は絶対にダメです。
必要な連絡は筆跡を残す事が、とても効果的だと感じます。
・LINEで送信履歴(ログ)を残す
・書面作成をして全員に渡す
・直筆での連絡をノートなどに残す
教室運営者の工夫で、必要な連絡は必ず後に残るようにしましょう。
今の保護者たちは実に忙しい!!
聞いただけでは記憶できないということもありますので、後日見返すことができるよう工夫するのも運営者の力量では?と感じます。
クレーマーに関して
何事にも「クレーマー」さんがいらっしゃいまして、習い事教室、学校、幼稚園や保育園とすべてのことに不満のある方がいらっしゃいます。
講師(先生、トレーナー、コーチ)側が一生懸命に取り組んでいても、望むことが違ったり、目標が違ったり、目指すことが異なる場合もあるわけです。
レッスンや授業が進む中でそう感じる場合は仕方のないことでもありますが、レッスンや授業を初める時(体験レッスン、入会する時点で)、レッスン理念、レッスン方針、レッスンに望んでいることをしっかりと話しておくことが必要だと考えます。
そのための時間は、必ず確保したいものですね。
時間が経過して「こんなはずではなかった・・」とならないためにも、初めに詳しく、細かに説明しておく必要があります。
お互いに求めることが大きく異なる場合には「教室を変わっていただく」「退会していただく」ことも検討して良いのではないでしょうか?
求めることが異なる場合、必ずまた同じ問題が発生します。
お互い、気持ちの良いレッスンを続けていくためにも最善の方法を選択することが必要です。
事が深刻化する前に、保護者との話し合いを十分に持つことで解消できることもありまので、話し合いの時間を必ず設けるようおすすめ致します。
これらが、ピアノ教室、英語教室、バレエ教室、スポーツ教室、学習塾、教室運営者である講師、トレーナー、コーチと保護者の間で起こりやすいトラブルだと感じます。
「お金」に関してのトラブルは後々、お互いに嫌な思いが残ってしまうため、体験レッスンや入会時に明確な規定を提示しておくべきかと思います。
子供さんの習い事である場合は特に、大人同士のトラブルで習い事を続けられなくなるのはとても残念ですので、事前対策が大切です。
講師側が「当然だからわかるだろう」と考えるのは良くありません。
当然のことでも、教室案内、教室規約として書類を作成し、入会時にお渡しするのも効果的かと思います。
さらに、ホームページやブログを運営されている方は、そちらにも記載する必要がありますね。
「口頭のみ」で済ませるのがトラブルを招く原因にもなりますので、対処法として、それらをまとめてじっくりと文書作成されることをおすすめします。
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〇〇教室と「保護者とのトラブル」あるある4つとその対処法~事前対策が大事!!を最後までお読みいただき、ありがとうございました。