ピアノ教室に通われる生徒さんやご家族の楽しみと言えば、やはり定期的に開催される「発表会」でしょう。
ドレスを着て、ヘアスタイルを整え、おめかしした姿で、日頃の練習の成果を発揮することが学習者にとって、またご両親にとって何よりの楽しみ、励みとなりますよね。
様々な思いを経験しながら発表会当日を迎えるのです!!
Contents
ピアノ発表会
学習者(生徒)にとっては楽しみな発表会ですが、主催側(ピアノ講師)にとっては会場の手配、準備、打ち合わせ、プログラム作成、毎日のレッスンと大変な労力を強いられます。
しかし「ピアノ発表会」は教室カラーをフルに発揮できるイベントです。
新しい生徒さん(ピアノを習いたい方)へ最高のアピールができる場でもあります。
素敵な発表会を作りたいですね。
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プログラムアイデア
発表会を実現させるために、頭を悩ませるのが企画、構成ではないでしょうか?
もちろん「ピアノ発表会」ですから、ピアノソロ演奏は必須ですが、そのほか発表会を盛り上げるための企画、プログラム構成には毎回考えさせられますよね。
思い出に残る発表会にしたい。
マンネリ化を避けたい。
会場で聴いている方にも参加してもらいたい。
レッスンではできないようなことがしたい。
それぞれのピアノ教室で思考を凝らしている部分でもある、頭を悩ませる部分でもありますね。
そこで「ピアノ発表会」のプログラムアイデアとして考えられることをご紹介したいと思います。
連弾
ピアノ連弾(一台のピアノを2人以上で演奏すること)は、先生方すでに取り入れられていると思いますが、パートナーを工夫することでいつもと違う楽しさを感じることができますよ。
例)
パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、他馴染みのある人
発表会限定で、普段レッスンにも関わらない方との連弾プログラムは色々な意味で勉強になります。
楽器アンサンブル
こちらも、先生方はすでに実践済みかと思います。
先生の顔ききで、できるだけたくさんの楽器、音色を体験させてあげたいですね。
人数限定にはなりますが、地域の学校の吹奏楽部やコーラス部とのタイアップなども面白いです。
どちらも学習者同士、得るものがたくさんあります。
また、吹奏楽団のメンバーさんなどとジョイントも非常に興味ふかい勉強ができますね。
ただし、事前練習が必要ですのでスケジュールなど合わせて頂ける方が条件となりますね。
コーラス
コーラス(合唱)もピアノ発表会においてよく見られるプログラムアイデアですね。
このコーラスには先生方のアイデアをたくさん盛り込むことができますよ。
ハンドクラップやボディパーカッションを取り入れる
大きなストーリーを作り、物語の中にコーラスを取り入れる(絵本が使いやすいです)
経験者がいればミュージカル風に作る
小道具を使ってリトミック要素をふんだんに取り入れる
ボーカル活動をされる方と一緒に歌う(ワンポイント講座などがあると良いですね)
ゴスペル指導の場を設ける
コーラスはたくさんの思考を凝らすことができるため、それぞれの先生・教室のカラーが出せるプログラムアイデアだと考えます。
ダンス共演
ピアノ学習者にバレエ、ヒップホップ、ストリートダンスなどをされている方がいませんか?
是非、その貴重なありがたいご縁をピアノ発表会にも活用させていただきましょう。
先生の演奏でも、生徒さんの演奏でも良いのでピアノ演奏に合わせて生でダンスしてもらうとステージも華やかで、違った緊張感を感じることができ、小さな子供さんにはとても刺激的です。
同じメロディー、ハーモニー、リズムを感じる表現方法の違いを体で感じることができます。
言葉での説明より、実際に見る・聞く・感じることが生徒さんの演奏力、表現力に結びついていきます。
絵描きうた
小さな子供さんのピアノレパートリーは覚えやすく短い曲が多いですよね。
事前に「絵描きうた」を考えておき、当日の会場で小さな生徒さんの演奏に合わせて絵を描いてもらうのも楽しいですし、プログラム企画としては喜ばれます。
手遊びうた
絵描きえたと同じ要領で、小さな子供さんの演奏に手遊びうたを考えてあげて下さい。
当日、生徒さんの演奏に合わせて会場全員で手遊びをするのも盛り上がります。
絵描きうたや手遊びうたは、子供の演奏で会場にいる皆さんやお父さん、お母さんたちが一つになれるのが魅力です。
モチーフ即興演奏
ヤマハ音楽教室「JOCコンサート」には必ずある即興演奏。
即興演奏というのは、その場で音楽を楽しむことが目的なのて、素晴らしい演奏でなくても良いのです。
学習者それぞれの知識で、今できる即興演奏も会場を驚かせることでしょう。
発表会のプログラムとしては興味ふかいアイデアですよね。
しかし、即興演奏をするには多少の知識が必要なため、普段のレッスンでも取り組んでおかなければいけません。
普段のレッスンに張りが生まれ、音楽の幅が広がる可能性もあります。
ベル演奏
ハンドベル、デスクベル、トーンチャイムなど、今は発表会に使えるベルの種類が増えています。
とても神聖な響きがするため、聴講者も耳を澄ませて聴いて下さいます。
保護者演奏のアイデアとしても活用できますね。
音楽しりとりメドレー
数人の演奏者でグループになり、レパートリーの終わった音から次の曲が始まるというメドレー。
しりとり用に、先生方が楽譜を書き変える必要がありますが、生徒さんたちは盛り上がりますよ。
オンリー選曲
無理やりなネーミングですが、一つのテーマ、一人の作曲家にテーマを統一する。
4,5曲なら経験あっても、プログラム全体を同一のテーマで構成するのは珍しいと思います。
例)
ジブリシリーズ
ディズニーシリーズ
モーツァルトシリーズ
ベートーヴェンシリーズなど。
テーマに合わせて衣装を考えたり、舞台演出をしたり、小道具を作ったり、大掛かりな発表会プログラムが完成しそうです。
お父さん、お母さんにもお手伝いしていただくことで「みんな」で作り上げる発表会になるのではないでしょうか?
ピアノ個人教室では、レッスン形態がマンツーマンの個人レッスンになることが多いです。
だからこそ、発表会では「みんなでできること」「音楽の仲間を増やすこと」も一緒に感じてもらいたいですね。
さらに、仲間が増えると「こんなに楽しくなるんだ」と感じてもらえたら素敵だと思いませんか?
ピアノ教室では、ピアノを弾くこと以外にも学ぶべきことがたくさんあり、その一つが「発表会」を通しての学びだと感じます。
実りある、達成感のあるイベントになるように企画したいですね!
発表会の企画、構成での注意点
小さい子供さんが多いピアノ教室では、プログラム全体の時間的な構成も考慮されることをおすすめします。
「素晴らしい演奏をたくさん聴かせたい」
という、ピアノの先生のお気持ちはよくわかります。
しかし、集中が続かない小さな子供さんに3時間、4時間、ホールの椅子でピアノ演奏を聴くのはとても難しいものです。
音楽に詳しくない保護者も同じだと言えます。
全体の年齢層を配慮したプログラム構成が、参加者にも喜ばれ、発表会そのものが充実するように感じます。
小さい生徒さんが多い場合は、短時間に内容の濃いものを凝縮することで、音楽に満ち溢れた濃厚な時間を過ごすこともできます。
どのような構成が教室のカラーに合うのか、先生ご自身が一番おわかりでしょう。
発表会に来てくださる皆さんが楽しめるコンサートでありたいですね。
発表会が「〇〇ピアノ教室に通ったらこんな素敵なことができるよ」という教室カラーの一つとなりますよう、先生方のアイデアがたくさん盛り込まれた企画、構成となりますように。
この記事でご紹介したアイデアが参考になりましたら幸いです。
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ピアノ発表会 プログラムアイデア10選 ~ ピアノの先生、保育士さんにも使える企画を最後までお読みいただき、ありがとうございました。