ピアノを聴くことが好き!
ピアノを弾くことが好き!
ピアノをたくさんの人と共有できることが好き!
ピアノが好きだからピアノの先生になりたい、このピアノ好きな熱い思いをたくさんの人に知ってほしいと思っている方がらっしゃるのではないでしょうか?
では、ピアノの先生になるためには何が必要で、どのようなことが身についていれば良いのでしょうか?
ピアノの先生には資格が必要?
ピアノの先生には、学校の先生のような教員採用試験や保育士さんのような国家資格は必要ありません。
しかし「ピアノを教える」ことは資格有無の問題ではなく音楽、その他を教える技量があるか?ということが問われます。
決して、自宅にグランドピアノがあるからできものではありません。
これはピアノに限らず全てにおいて言えることですが、資格を持っているから指導できるのか?というと少し疑問が残理ますよね?
特に小さな子供さんに指導する場合は教育に関わってくるので、極めて責任の大きい仕事だと言えますね。
他、ヤマハ音楽教室やカワイ音楽教室に関しては「実技・筆記能力検定試験」が行われていますので、ヤマハさんやカワイさんで「ピアノの先生になりたい」と考えている方はこの試験を受けることが必須となるでしょう。
(ヤマハではグレード試験といいます)
さらに、認定級は高ければ高い方が良いということになります。
一般のピアノ個人教室において、このような認定試験は一切ありませんが「ピアノの先生」になるために、必要最低限知っておかなければいけないこと、できなければいけないことがたくさんあります。
演奏能力
もちろん、ピアノの先生だからピアノが弾けなければいけません。
どの程度弾ければ良いのか・・という点は、正直様々だと言えます。
バイエル、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタ、近現代曲、曲数の経験が多い方が生徒さんのレッスンで指導に役立つと思います。
例えば、ショパンの曲はたくさん弾いていてバラード、スケルツォまで弾きこなすことができるけど、バロック、古典派はほとんど弾いていない・・となると生徒さんの指導に困ってしまいます。
また、ポピュラーやジャズも自分で弾いて経験していなければ指導することはできないはずです。
「〇〇音楽大学を卒業しました」
「〇〇コンクールで金賞受賞しました」
ということよりも、あらゆるジャンルの音楽を豊富に経験していることの方が、指導において優先されると考えています。
プロ養成となれば、また別の話ですが・・。
ピアノを習いたい方の目的は様々です。
基礎をお勉強したい人、クラシック曲を弾きたい人、保育士の国家試験を受けたい人、ポピュラー曲を演奏したい人、弾き語りをしたい人、趣味の一環としてピアノを楽しみたい人、様々なのです。
生徒さんを限定することのないよう、あらゆるジャンルの音楽を演奏できることがピアノの先生にとって最も大切なスキルではないかと考えます。
音楽知識力
演奏に直結しますが、クラシックを弾く場合とポピュラーを弾く場合の楽譜の使い方や読み取り方には違いがあります。
というよりは、違いがあることを生徒さんに教えてあげることが「ピアノの先生」のお仕事になります。
もちろん、楽譜通りに弾けばクラシックもポピュラーも弾くことができますが、そうでない弾き方もあるのだということを伝え、選択肢を広げてあげることが必要です。
また、クラシック音楽においてもバロック音楽とロマン派の音楽ではトリルの使い方も意味合いも違います。(ピアノ演奏において、このような小さなことがたくさんありますよね)
多くの音楽知識を持っておかなければ、ピアノ教室に通う生徒さんの音楽がごく小さなものとなってしまいます。
さらには、楽典(音楽を演奏するために必要な知識)や音楽史(今の音楽が生まれたルーツ)、即興や作曲についての知識も必要なのではいかと思います。
ピアノの先生が豊富な音楽知識を持っているからこそ、ピアノ教室に通う生徒さんが自分のやりたい音楽を学べるのではないでしょうか?
音大卒業している、していないに関わらず、音楽知識力をたくさん持っている方がピアノの先生として好ましいと言えますよね。
伝える知識
池上彰さんの「伝える力」という著書を読まれたことがありますか?
話す、書く、聞くの大切さ、これによって良い仕事に変えることができるという内容ですが、ピアノの先生にとても必要な力だと考えます。
伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! (PHPビジネス新書)
話すこと、伝えることは、レッスン中常に行うこと。
わかりやい話、例えは聞いている生徒さんも理解しやすいのです。
書くことは、物事を理解し、熟知していなければできません。
ピアノの先生には理解、熟知という部分が大切です。
レッスンで一方的に話す、教えるのではなく相手の話に耳を傾け、相手の悩みや疑問を理解してあげることも必要です。
あることを他人に伝えるのは簡単ではありません。
年齢によって伝え方を変化させることも必要だからです。
ピアノの先生には、こうした「伝える知識」も必要とされます。
ピアノの先生という資格はありませんが、必要最低限知っておかなければいけないことは、このようなことでしょうか?
ピアノの先生として勉強しておきたい
音楽、ピアノに関するスキルはないよりあった方が良いので、先生になった後も勉強継続しなければいけないことです。
作曲家一つにしても、バッハやモーツァルトからマーティ・ペイチ、アントニオ・カルロス・ジョビン、井上武士、三木たかし、たくさんの作曲家について知っている方が生徒さんにとって有益なわけです。
ビジネスの世界でも同じでしょうが、勉強は「ピアノの先生」になったから終わりではありません。
また、ピアノの先生になったらたくさんの生徒さんとの出会いがあります。
子供の生徒さんを募集する以上は、発達心理や発達障害についての知識もあった方が良いです。
どのような生徒さんにも対応できる器を作っておく必要がありますし、生徒さんのメンタル的な変化を敏感に察知できる先生であって欲しいと願います。
ピアノの先生は母のような存在でもある
ピアノだけを教えることが「ピアノの先生」なのでしょうか?
ピアノ教室に通うのはルールやマナーが理解できる年齢の生徒さんばかりではありません。
まだまだ社会経験の少ない子供たちもレッスンに通ってくるのです。
⚫︎椅子に座れない
⚫︎挨拶ができない
⚫︎物を大切に扱うことができない
⚫︎お返事ができない
⚫︎お喋りが止まらない
⚫︎忘れ物が多い
⚫︎時間を守れない
⚫︎お話を聞くことができない
様々な子供がいます。
そんな生徒さんたちに愛情を持って、ピアノレッスンができるように育てていかなければいけません。
いつも笑顔で「いいのよ~、大丈夫よ~」では、その場が丸く収まっても後々、生徒さんのためにはなりませんからね。
心から生徒さんの将来を考えるのなら、社会的な教育も必要。
ピアノ教室に通うことで、社会に適応できる力を育ててあげることも大切なことだと考えます。
時にピアノの先生は、レッスンを通して人間教育も行なうということです。
小さい頃からピアノレッスンに通うことで、先生が母にような存在にもなります。
WEB知識も必要
以前は、そう必要とされなかったWEB知識も現在のピアノの先生には極めて重要な知識だと言えます。
個人教室でも「生徒募集」をインターネットで行う時代です。
もちろん、SNSに関する知識も持っておかれる必要があると思います。
教室情報の発信を行って行かなくてはいけないからです。
教室運営を考えると、ホームページ(ブログ)は必須です。
ピアノ教室を探されている方の重要な資料になりますからね。
とはいえ、WEBスキルを習得するのも容易なことではありません。
ピアノと同じで、練習しながら細かいスキルを身につけて行くことが必要だからです。
もちろん、ご自身で学びコツコツと運営されていくのも一つの方法ですが、ゼロからの学びに時間をかけるのはとてもエネルギーを要します。
そんな方には、簡単に作業できるサービスをおすすめしますよ!
ご自身で作業されても、ホームページやブログを作るためにはサーバー代、ドメイン代と料金が発生しますので、かかる費用はそう変わりません。
そこに費やす時間を、ピアノ演奏や指導法に使いたいですものね!
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√ 初期費用0円、月額1.466円〜
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√ 感覚的に作業できる
√ マニュアル、サポート付き
また、ホームページが完成したらポータルサイトなどにも登録しましょう!
多くの方に教室の存在を知っていただくことも必要です。
ピアノの先生になる方法まとめ
ピアノの先生とは国家資格も検定試験も必要ないので、誰にもなれるチャンスがある職業です。
しかし、上記で書かせていただいたように多くの自己スキルが必要とされる仕事でもあります。
さらに結果を判断するのは自分ではなく、ピアノ教室を訪れる生徒さんになるであろう方々です。
「〇〇大学で勉強しました」「〇〇先生についてレッスンを受けました」ということは受講者には必要とされていないのです。
要は、受講者にとってわかりやすいレッスンであるか、ピアノ演奏を上達させることができるか、音楽に関しての知識を得ることができるか、レッスンそのものに満足できるか?ということです。
ご自分がレッスンを受ける身になって、何事も深く掘り下げて指導研究や努力ができれば自ずと結果は表れてくるものだと思います。
何よりも音楽が好きで、ピアノを弾くことが好きで、勉強することも苦にならず知識欲の深い方なら、たくさんの生徒さんに愛される「ピアノの先生」になれるのではないでしょうか?
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ピアノの先生になる方法 ~ 音大卒? 資格取得? どんなスキルが必要?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。