小さい頃からピアノを練習し、音楽を勉強したものにとって、自分の「ピアノ教室」を持つことは大きな夢となります。
音楽大学を卒業後、夢を叶えるべくご両親のサポートなどを受けながら自宅に「ピアノ教室」を開業される方も少なくないはず。
夢いっぱい、希望いっぱいの開業ですよね。
自分が好きなこと、得意なこと、何よりも詳しいことを活かした職業に就けるのですから。
しかし、何事にも例外はなく、自分の思い通りに進まないのが世の中の常。
念願のピアノ教室を開業したと同時に、多くの悩みを抱えることにもなります。
[関連記事] 効果的な【プロフィールの書き方】生徒募集をする際に意識したい4つのこと!!
生徒が集まらない
まずは、これが一番の「悩み」となるでしょう。
ピアノ教室の先生の仕事は「ピアノを教えること」だと考えていらっしゃったのではないでしょうか?
何もせずに運良く生徒さんが集まる教室もありますが、大抵の場合そうではありません。
教室開講したばかりの方だけではなく、多くのピアノ講師が抱える悩みとして生徒募集があります。
「生徒さん集まれ!!」「生徒さん増えて!!」
と願ったところで、思うようには増えません。
「ピアノ教室」を開業するということは「ピアノの先生=教室経営者」となります。
経営者である以上、生徒募集も自分で行わなければいけないんですね。
「生徒が集まらない」と悩んでいる間に、できることはたくさんあるはず!!
・地域で無料配布されている新聞などに教室掲載をする
・新聞折込を入れる
・地域の住宅に自分でチラシを投函する
・ホームページを作成する
など、方法はたくさんありますが「即効性」は期待できません。
告知をした時に「ピアノを始めたい」と考えている方がリアルタイムにいれば成果につながるでしょうが、そう上手くはいかないのですよね。
とにかく「〇〇ピアノ教室」を知ってもらうというスタンスからスタートする必要があるでしょう。
新聞掲載や折込なども一度配布しただけでは、効果は上がらないので継続して定期的に行う必要があります。
現在のピアノ教室探しの傾向としては、やはりスマホ検索が主流かと思います。
多くの方がスマホやパソコンで「地域のピアノ教室」を検索されています。
WEBに情報を掲載することは「生徒募集」にとってかなり効果のある方法だと考えます。
ホームページやブログをすでにお持ちの方はアクセスを増やすことも大切ですね。
↓こちらのバイブル書が参考になるかと思います。(クリックするとページが開きます。)
ピアノ教室の経営者としては常に「募集方法」を考えておく必要がありますね。
掲載や折込などは費用がかかりますが、ピアノ教室運営の必要経費だと考えておきましょう。
[参考記事] 教室経営の悩み解消|効果的な生徒募集で生徒数が4倍になる!!
指導方法がわからない
ピアノを習っていた期間
音楽大学で勉強していた期間
ピアノ教室を開業するまでは、学習者でした。
自分が必死に勉強しているときは「教え方」など考えながら勉強はしませんよね!
ピアノテクニックには自信があっても「教える」「指導する」となると話は別です。
ピアノ講師になってからは、また違った勉強が必要になってきます。
いわゆる「指導法」ですね。
人に「教える」ということはコミュニケーションでもあるので、そういった勉強も必要になるでしょう。
指導法の学習方法として身近で行えるのは書籍を活用すること。
おすすめ書籍
本当に役立つ! ピアノ練習法74 17人の指導者が実践する最強のトレーニング
ピアノ演奏をより良いものにするためのバイブル書とでもいいましょうか?
かなり細かな練習法が紹介されていますので、噛み砕いてレッスンに取り入れることができます。
新・子どもの心をとらえるピアノレッスン【あなたのピアノ教室シリーズ4】
小さな子供さんのレッスンには必読だと考えます。
ピアノレッスンとはただ単にピアノテクニックを指導するだけではなく、子供の心理状態、成長に合った話し方、伝え方なども知っておく必要があります。
目からウロコのピアノ指導法
総合的な音楽指導を目指すピアノ講師のためのレッスン指南書。
とてもわかりやすく解説してありますので、何度も繰り返し読み直すと良いですね。
他、指導法を身につける方法として一番おすすめするのは、レッスン見学に行くこと。
実際にレッスンをされているピアノ教室のレッスンを見学させていただき、生徒さんとの実践を目の当たりにするのが何よりも学びの早道です。
近くに先輩ピアノ講師がいたらお願いするのも良いですね。
ただし「無料」というわけにはいきません。
ピアノ教室(ピアノ講師)にとって指導法は企業機密な訳ですから、快く引き受けてくださった場合、謝礼はきちんとお渡ししましょう。
テキストは何を使えば良い?
現在、導入レッスンのテキストだけでも星の数ほどの種類がありますよね。
正直、ベテランの先生でも悩んでいると思っていただいても良いでしょう。
よく考えられた、構築されたシリーズがたくさん出版されています。
では、ピアノレッスン導入で、どのようなテキストを使うか?
わかりやすい答えとしては「自分が使いやすいもの」です。
たくさんあるテキストですが、目的は皆同じなのです。
ピアノを弾くために必要なことが満遍なく学べるよう、工夫されています。
アプローチに違いがあるものの、音楽に必要なことはどのテキストにもギッシリと詰まっているので、それぞれのテキストがその最終目的に進める作りになっています。
ご自分がどのようなアプローチをしたいのか?で変わってくるのだと感じます。
ただし、それがわかるまでには数年の時間を要します。
実際にレッスンで使いながら、模索するしかありません。
または、レッスンをされている先生から詳細を聞きながら選んでいくしか方法はないのです。
何年もレッスンを続けていると「あ、これだ!!」というテキストに巡りあうことができますよ。
ピアノ講師も日々新しいものを探しながら勉強していくしかないんですよね。
まずは「これ!」と思ったテキストでレッスンを展開されてください。
気になるものは全て試してみることが「巡りあい」への早道だと考えます。
保護者への対応
特に音大卒業したばかりのピアノ講師となると、生徒さん、または生徒さんの親の方が年上ということになります。
話しにくさを感じることもあるでしょうが「指導者」という立場を考えると、常に冷静な判断力と言葉が必要です。
保護者の言われることにふらふらと流されることがないように、ご自分の「ピアノ教室のスタンス」をしっかりと細かく作っておかれることが必要です。
・レッスン時間について
・補講について(振替について)
・月謝について
・レッスンでの決まり事やルールについて
・どのようなレッスンを望んでいるのか?
・どのような成長を願っているのか?
など「〇〇教室ではこのようなことを取り組んでいます。」「〇〇教室ではこのようにレッスンを進めています」など、保護者の疑問や不安にすぐに対応できるようにしましょう。
先生の力強い言葉で、生徒さん、生徒さんの保護者との信頼感を築くことができます。
ピアノ教室、ピアノレッスンは「ピアノ」という楽器を通してのコミュニケーションでもあります。
ピアノテクニック、技量だけではレッスンを進めていくことはできません。
ピアノ教室経営者として学ばなければいけないこともたくさんあるのです。
ぜひ、経営・運営のお勉強をされることもお勧め致します。
音楽だけを学んできた者にとっては目からウロコ情報が盛りだくさんですよ。
また、これまでのご自分の経験のなかから、困ったこと、悩んだこと、苦労したことなどを振り返り、その際どのように克服したか?どのようなことを努力したか?どのようなことを注意したか?どのような対策をしたのか?と生徒さん、生徒さんの保護者の立場になって考えることで問題解決の方法が見つかるものです。
常に相手の立場となって考えていくことが大切ですね。
念願の「ピアノ教室」を開業されたのですから、よりご自分の理想に近づいていくよう努力したいものですね!!
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ピアノ教室を開業したばかりのピアノ講師の悩み「あるある4つ」とその対策を最後までお読みいただき、ありがとうございました。