ピアノ教室を開業して間もない頃は、右も左もわからないのが当たり前。
教室を続けていくために、生徒を増やすためにどのようなことをすれば良いのかもわかりませんよね。
巷のピアノ教室では「体験レッスン」が盛んに行われています。
一昔前、体験レッスンといえば大手音楽教室が開催するものという認識がありましたが、今は個人ピアノ教室でも「体験レッスン」が当たり前になりました。
まだ一度も実施したことがなく、何をしたらいいのだろう?と不安に感じたりします。
果たして、個人ピアノ教室にも「体験レッスン」が必要なのでしょうか?
体験レッスン
現在、各習い事「英語教室」「学習塾」「スイミング」「バレエ教室」で体験レッスンというものが行われています。
有料、無料とそれぞれですが、比較的「無料体験レッスン」が多いのではないでしょうか?
ピアノ教室を開講されたばかりの先生は、この謎に満ちた「体験レッスン」について疑問を感じられる方も多いでしょう。
本当に必要なの?
体験レッスンって無料でするもの?
体験レッスンの目的ってなに?
何も知らない子にどんなレッスンをすれば良い?
などなど、考えれば考えるほどわからなくなってしまうもの。
では、体験レッスンの目的とはどのようなことなのでしょうか?
自分の身に置き換えて考えるとよくわかります。
顔も見えない、どんな先生なのかもわからない、どんなレッスンをされているのかもわからない・・( ̄∇ ̄)
これだけ情報がはびこっている世の中で、何一つわからない状態で「このピアノ教室に決めた!!」と通ってくださる方は少ないのではないでしょうか?
今や、ピアノ教室は「スマホ検索」で探す時代。
ホームページやブログなどで、ご自分の情報を公開されているピアノ教室の方が信頼性が高いことは安易に想像できます。
さらに、情報があっても今の保護者は「体験レッスン」を希望されます。
問い合わせメール、電話では「そちらのピアノ教室は、体験レッスンはされていますか?」という内容がほとんどです。
この問い合わせで、いかに「体験レッスン」というものが浸透しているか、よくわかりますよね。
体験レッスンでの一番の目的は「安心を得てもらうため」
レッスン会場はここ、レッスン室はこんな雰囲気、先生はこういう人。
また、レッスンを始めるにあたっての諸注意やルールを知ることは、これからピアノ教室に通いたいと考えている方にとって、とても有益な情報となりますね。
全ての条件が揃ったら「このピアノ教室で勉強したい」という意思が固まるのです。
これからピアノ教室に通われる方にとって、体験レッスンは貴重な情報を知ることができる大切なレッスンになりますね。
ピアノ講師側から考えると体験レッスンの目的とは入会につなげるため、生徒さんを増やすためです。
ピアノ教室を運営していくからには、生徒数は必要ですからね。
そのための最終段階が体験レッスンではないでしょうか?
生徒募集の最終段階と考えると、手抜きなレッスンは厳禁です。
初めてピアノを体験する気持ちになって、じっくりと指導案を作ることをおすすめ致します。
(一度作った指導案は都度、手直しをしながら使っていくことができます。)
有料、無料どちらが良いの?
有料、無料については先生のお考え次第ではないでしょうか?
自分がカルチャースクールに通っていた頃、そのスクールでの体験レッスンは500円で有料でした。
理由は「ただ(無料)で体験レッスンをすると、興味本位に受けてみようという方が多く集まるから」ということでした。
要するに「入会」には結びつかないということです。
この考えは一理あると考えられます。
「無料」であれば、入会しなくても良いのですから「暇だから受けてみようかな~」というノリもあるかも知れませんよね。
また、逆に「無料」だから気軽に体験レッスンを受けられるということも考えられます。
有料だと敷居が高くて気がひける・・・という方もいらっしゃるでしょうからね。
報酬目的ではなく、体験レッスンに来られる方の気持ちを高めたいという意味では安くても有料が良いでしょうし、ピアノ教室の存在を広めたいという場合は無料で気軽に受けられる雰囲気を作ることも大事ですよね。
よって、有料・無料についてはピアノ教室、もしくはピアノ講師の考え次第ということになります。
体験レッスンではどんなレッスンをすればいい?
初めてのピアノ体験となるわけですから、難しいことは必要ありません。
「自分にもできそう!!」
「ピアノって楽しいんだな」
「また、ここで音楽したい」
と感じてもらことが大切で、逆に、そう感じてもらわなければ入会には繋がりません。
小さな子供さんのレッスンでも、その場ですぐに取り組めることをレッスンプログラムに取り入れると良いでしょう。
*音楽に合わせてリズムを打つ(小さな楽器があると喜ばれます)
*音を聴いて身体反応(聴き比べはすぐにできますね。例として速い↔︎遅い、強い↔︎弱い、明るい↔︎暗いなど)
*指の体操(番号などを教えても良いですね)
*音楽鑑賞(リトミック要素を含むもの)
*黒鍵、白鍵探し
*ピアノを触る(これは必須です)
一本指でも、げんこつでも、パーでも良いので、ピアノに触るという時間は必ず設けた方が良いでしょう。
(ピアノ教室ということで、体験レッスンでもピアノに触れることを望んでおられます)
レッスン時間は15分程度で構わないと感じます。
「もっとやってみたい!!」と思うくらいがベストです。
体験レッスンは、その後入会してくださるか、見合わせとなるか、生徒の増減に関わる大切な入り口ですので、ピアノ教室の個性をアピールできる最大のチャンスです。
体験レッスンまとめ
ここまでお読みいただけた方には、ピアノ教室を運営するにあたり体験レッスンが必要か、必要でないかは想像できたかと思います。
一昔前とは違い、現在は情報社会です。
いろんなところに、たくさんの情報があふれています。
もちろん、ピアノ教室やピアノ講師についての情報を求める方も多いわけです。
「ピアノ体験レッスン 無料 地域名」などで検索される方もいらっしゃいますよ。
もし、ホームページやブログをお持ちであれば「体験レッスン」についてのページは必須だということになります。
それぞれの教室で、先生の思いや願いがたくさん詰まった「体験レッスン」を展開されることを心より願っております。
ピアノ教室運営について
ピアノ教室運営についての記事をまとめてみました。
よろしければ参考になさってください!!
・ピアノ教室を開業したばかりのピアノ講師の悩み「あるある4つ」とその対策
・教室経営の悩み解消|効果的な生徒募集で生徒数が4倍になる!!
・教室経営|教室ブログを開設したけど何を書いたら良いか悩んでいるという方へ
・ピアノの先生になる方法 ~ 音大卒? 資格取得? どんなスキルが必要?
・ピアノ発表会 プログラムアイデア10選 ~ ピアノの先生、保育士さんにも使える企画
・人気教室はなぜ「人気」なのか?~ 生徒が集まる7つのポイント
・ピアノ教室の始め方 ~ 教室開業までの準備や流れ、知っておきたいことのまとめ
・月謝の料金設定で教室の未来が変わる ~ 教室経営者が考えるべきこと
ピアノ教室に「体験レッスン」は必要?~体験レッスンの目的と内容を最後までお読みいただき、ありがとうございました。