家庭訪問。
小学生だった自分を思い出すと、とてもとても楽しみでワクワクしていた記憶があります。
部屋の掃除、お茶菓子(当時は食べられていましたね)、服装などに気を配っていることなど知る由もありませんでした。
自分の、あのはしゃぎようは母にとって迷惑なものだっただろうと想像します。ゴメンナサイ。 m(_ _)m
現在の小学校においての家庭訪問事情はどのようになっているのでしょうか?
初めて小学校に入学されたばかりのママにとっては疑問もありますよね~。
家庭訪問の目的
小学校の家庭訪問はもちろん、現在もゴールデンウィーク前後に行われていますよ。
1学期が始まると、曜日、時間帯の希望アンケートがありますので、子供さんが持ち帰るお便りを必ずご確認ください。
そのアンケートによって担任の先生が、家庭訪問スケジュールを作成されます。
一度決まった「家庭訪問スケジュール」を変更するのは、学級担任にとって負担な作業となるため、お仕事をされているママは記入漏れがないように、また提出期限の厳守に注意しなければいけませんね。
そもそも家庭訪問の目的とは?
家庭訪問の第一の目的は、1年間を共にする子どもへの理解を深めるためです。
*家庭の様子を知る
家庭訪問をすることで
どのような環境で生活しているか?
どのような家族関係なのか?
どのような状況で勉強をするのか?
など、子どもの日々の生活を伺うことができます。
*両親との連携を図る
1年間、より良い学校生活を過ごす上で親との連絡は不可欠です。
何もトラブルがない場合にはさほど関係なくとも、先生と親が関わるトラブルが生じる場合もあります。
家庭訪問でお父さんやお母さんと話すことでお互いの距離を縮めておきたいもの。
自己紹介も兼ねて、話しておくべきことは話しておきましょう。
また、保護者と話すことで親が望んでいること、子どもへの教育方針などを把握することも家庭訪問の目的の一つです。
*通学路を知る
子供たちの登下校でのトラブルにも対処できるよう、校区の状況を知ることも家庭訪問の目的の一つ。
怪我や事故、不審者への対処などに対応するためには交通状況を把握する必要があります。
担任が、実際に通学路を通るということは大切なことなのですね。
このようなことが「家庭訪問」の目的だと言えます。
学校の先生方は教育のプロ、何年、何十年と教師生活を過ごしていらっしゃいますから、短時間でも家庭でのおおよその状況が理解できるのです。
先生はどのくらいの時間滞在される?
2013年、ベネッセさんが小学校1年生~中学校3年生の保護者を対象に行ったアンケート結果では
05~10分:44.0%
11~20分:38.6%
20分以内に終わるケースが8割以上であることがわかります。
さらに
リビングで行われた:44.6%
玄関先:43.8%
と、玄関先で家庭訪問を済ませるケースが半数近いこともわかります。
家庭訪問を玄関先で済ませる理由として
保護者からは「掃除が大変」「プライベートを見られたくない」
先生からは「訪問する家庭数が多いので、1軒に長い時間を使用できない」
ということが挙げられています。
昭和の家庭訪問を考えると、なんだか世知辛い世の中だな~と感じてしまいますね (−_−;)
ちなみに、我が子の家庭訪問でもスケージュール表を見ると、一家庭20分の時間で設定されていました。
全ての先生が家の中(リビング)に上がられましたよ!!
でも、一日数件の家庭訪問が予定されているため、ゆっくりと談話するということはありません。
家庭訪問での服装は?
家庭内で行われるものですので、特別な装いは必要ありません。
子供が1年間お世話になる先生にお会いすることを考え、常識的な服装であれば問題ないです。
・ジャラジャラ、アクセサリーがついている
・肌の露出度が高い
・部屋着のまま(スウェット)
などは、お客様を迎えることを考えてもふさわしいとは言えませんよね。
お茶、お茶菓子は必要?
昭和の時代は「お茶・お茶菓子」を出すのが暗黙のマナーだったように思います。
口にされない先生も多かったのですが、マナーとして・・ということです。
気さくでお話好きな先生は、お菓子を美味しく食べられる先生もいらっしゃいました。
(現在は、時代の変化で暗黙のマナーも変わりつつあるかも知れませんね。)
部屋(リビング・和室)にお通ししての家庭訪問であれば、お茶菓子はなくても「お茶」はお出ししても良いのではないでしょうか?
家庭訪問の時期は外気温がかなり上昇しています。
あちこち移動されること、緊張することから汗を掻いていらっしゃる先生も多いので、冷たい飲み物があれば喜ばれると思います。
食べ物はほぼ口にされませんので、お茶(飲み物)だけでも良いと感じます。
玄関先での家庭訪問であれば、立ち話のまま「お茶をどうぞ~」も不自然ですよね?
子供が見ていることもありますし・・・。
玄関先での家庭訪問の場合は、暗黙のマナーでお茶だしは必要ないように感じます。
先生がとても暑そうにされていたら「お茶、いかがですか?」などの声かけをされると良いですね!
どんなことを話すの?
小学校の場合は成績表があるわけではないので、特別決まった内容はありません。
担任によっても異なりますが、子どもを通した他愛のない話をすることがほとんどです。
・学校での様子
・クラスの様子
・1年間の取り組み
などを話される先生が多いでしょうか?
また「ご家庭ではいかがですか?」と質問されることも多いです。
他、保護者側で「話したいこと」があれば、その話題を中心に話されると思います。
子どもの性格、家庭で悩んでいること、学習への悩みなどがあれば、先生とサシでお話する絶好のチャンスなのでぜひ、質問しておかれると良いですよ。
家庭訪問においては、担任の先生によって異なりますので、我が家での体験記をご紹介させていただきますね。
*子ども部屋を拝見させてください
子供がどのような学習机で勉強をしているか?
どのような部屋で過ごしているかを見せてくださいという先生もいらっしゃいました。
「椅子の高さが合っていないので直すと良いですよ」とアドバイスされました。
もちろん、事前に通達がありましたが学習に対する先生の熱意が伝わってきました。
*親への宿題
事前通達があり「子どもさんの良いところを3つ以上、挙げてもらいます」と。
もちろん、家庭訪問当日は子ども同伴です。
このような機会がなければ、あえて我が子の良いところをじっくり考えることがありませんし、それを言葉で我が子に伝えることもありませんよね?とおっしゃいました。
子どもたちへも愛情いっぱいの先生でした。
*特技を披露してください
子どもに対しての課題が出されていました。
学校での発表となれば、性格的に自分を出せない子供もいます。
様々な子供さんのことを考え、家庭で「特技を披露して下さい」だったのでしょう。
短い家庭訪問の時間を、子どもの自信に繋がるよう有効に利用されているなと感じました。
家庭訪問は市町村、小学校、担任によって、その内容に多少の違いはありますが「目的」を理解していれば、対応方法も各家庭で見えてきますね。
掃除があろうが、お茶が必要であろうが、全ては我が子が1年間をよりよく過ごすためのもの。
まずは我が子にとって、どんな一年であって欲しいか?を考えると家庭訪問が面倒ではなく、有意義な時間へと変わりますよ!
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