皆さんは「買い物依存症」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?
同じような物をたくさん持っているにもかかわらず多数の物品を購入してしまうという症状で精神疾患の一つであると言われています。
物欲が強すぎるのは精神的なストレス、満たされない心理状態が原因だとも言われていますが・・。
反対に、物欲がなさすぎてもいけないという話を聞いたことがありませんか?
物欲が止まらず「欲しいもの」がたくさんある人はその欲を抑える努力を必死にするものですが、物欲がないのも良くないとはどういうことなのでしょうか?
Contents
物欲で頑張れる
子供の頃、物欲につられて何かを頑張ったという経験はありませんか?
「テストの成績が上がったら○○を買ってあげる」
と言われて必死に勉強して成績を上げたというような経験。
人は物欲があるとそれを目標に行動にうつす努力ができるのですね。
そのような心理、行動は大人になればなくなるというものではありません。
例えば
車を買うために仕事を頑張る。
アクセサリーを買うために仕事を頑張る。
何かを買うこと、物欲を満たすために努力したことは男性・女性に限らず、皆さん一度は経験があるのではないでしょうか?
一度ならずとも、大なり小なり、毎日何かを買うために頑張っといるのかも知れません。
物欲を持つことで、毎日を生き生きと過ごす原動力になるのですね。
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物欲がなくなると?
物欲があるから努力も苦にならず、生き生きと頑張るための原動力となっていたのに「物欲がなくなる」とはどういうことなのでしょう?その心理状態とは??
物欲がないことって病気なの?!
疲れきっている
欲しいものすら考えられない。
買い物に行きたくない。
寝ていたい。
勉強、仕事、家事などを頑張りすぎているために、面倒くさい、何もしたくないと物欲より疲れが勝ってしまう場合があります。
ストレスを溜め込んだこのような心理状態が長く続くのは体にも精神にも良くありません。
ついこの前まで、欲しいものばかりで物欲の塊だったのに「面倒」「外出したくない」「ゴロゴロしていたい」「寝ていたい」などと感じ始めたらストレス解消法を行ってみるのも良いかも知れませんね。
諦めの感情
「どうせ・・」という思いが心の中を占めている状態が考えられます。
どうせ、頑張ったって欲しいものは手に入らない
どうせ、自分にはできないことなんだ
どうせ、何をやっても無駄なこと
と、物欲に限らず願望や意欲を持たなくなります。
辛く悲しくはない反面、楽しさ、希望、生きがいもなくそんな状態が苦痛になることもあります。
買い物への罪悪感
物欲がありすぎたために少し失敗をした経験があると、ついつい臆病になってしまいがち。
買い物に対する(お金を使うことに対する)罪悪感を無意識に感じていることもあります。
無理な我慢が「罪悪感」に変わっていくのですね。
上記のような症状はありませんか?
物欲が全くなくなることも何かに対しての危険信号である可能性があります。
「物欲がない」ことそのものは問題ではないのですが、「物欲がない」理由が、「諦め」「無気力」「罪悪感」などであるとしたら、自分の心を見つめ直してみることが必要です。
症状によっては専門医の受診が必要かも知れません。
物欲というのは過度にありすぎるとトラブルを招くこともありますが、過度に抑えすぎないことも大切です。
なんでもバランスよくほどほどに・・といったところですね。
程よい(自分の環境にあった)物欲を持ち、それを目標にしながら前向きに頑張っていければ一番良い状態だと言えます。
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価値観の変化
「昔は物欲の塊だったのに、今は欲しいものがない」という感情も存在します。
だからといって、物欲を押さえつけているわけでもなく、ストレスが溜まる訳でもなく、不幸でもなく、悩み事もなく、平和に過ごしていることがあるのです。
これは自身の価値観が変わった時です。
長い人生を歩んでいると「良いこと」にも「良くないこと」にもたくさん遭遇します。
荒波を乗り越える中で、物事への考え方や価値観が変わることは否めません。
その変わり方によっては「物欲」がそれほどでもなくなってしまうことがあるのです。
子供の成長に喜びを感じる
結婚すると子供が生まれて家族が増えますよね。
女性は特に、子供の成長に深く関わるため人生の喜びが「子供の成長」へと変化していきます。
子供が初めて笑った
子供が初めて歩いた
子供が初めて言葉を話した
子供が志望校に合格した
子供が念願の就職を果たしたなど。
母親である主婦にとっては、一つ一つの子供の成長が何よりも「喜び」へと変化します。
そうすると、ごく自然に「物欲」がなくなることって多いのですよね。
買い物に行っても特に欲しいものはなく、必要なものを買い足すだけで十分に満足できるのです。
洋服が欲しい、アクセサリーが欲しい、バッグや靴も欲しい、コートも欲しい!!
そう思っていたのが嘘のように「物欲」が消えます。不思議ですね。
この時期に比較的新しいブランド品を売って貯金をされておくのも良いですよね。
しかし、子供の成長オンリーになると子供さんが家を出た後にくる寂しさに耐えられなくなることもあるので、程よい物欲は持ち続けた方が良いかも知れませんね。
趣味を持ったり、習い事をしたり、積極的に人と接したりすることを心がけておくと良いかも知れませんよ。
経済力がついた
物欲を抑えるのに必死だった頃に比べ、年齢、経験、実績を重ねることで経済力が身につき「欲しいもの」が欲しい時に購入できる環境になると、それも価値観が変わる理由になります。
「物欲」ではなく、健康に過ごすことや静かに過ごすこと、心理的な価値観を見出す場合があるからです。
お金では買えないものに「幸せ」を求めるようになるのてすね。
貯金が楽しい
現代の若者にはこんな方も多いですね。物欲よりも貯蓄欲の強い人!!
将来のためにただひたすら「物欲」を感じずに貯金をして楽しむ人も増えています。
いずれは何かに使うのでしょうが「物欲」でないことは確かです。
人生設計がしっかりできている方達なのでしょう。
価値観の変化により「物欲」を感じない人も増えていますが、上記に挙げたような「諦め」「無気力」「罪悪感」ではなく、「物」に価値観を感じていた自分が他のものへ価値観を感じるようになったということだけなのです。
このような価値観の変化により「物欲」がなくなった場合はストレスを感じる訳ではないので、なんの心配もないでしょう。
人間の心理とは不思議なもので、どちらに傾いても病気を引き起こす原因になってしまうので、今の自分と向き合いバランスよく生活することがいかに大切であるかがわかります。
人間が本能以外に持つ代表的な欲として「物欲」が挙げられますが、必ずしも全員が持っている訳ではないということがわかりましたね。
「物欲がなさすぎてもいけない」というのはストレスを感じるくらいの我慢や疲れ、罪悪感を感じている時であって、自分の価値観の変化による「物欲のなさ」はなんの問題もないということになります。
もし、物欲が抑えられずに困っている方は価値観を変えることも視野に入れながら生活されてみてはいかがでしょうか?
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「物欲がない」って良くないの?~ 欲しいものがないという心理を最後までお読みいただき、ありがとうございました。