干狩りを楽しむ季節となりました。
貝掘りで「アサリ」を探して採るのはもちろん、掘った後に美味しくたべるのも良いですよね。
家族で皆で採ったアサリの味は格別なものです。
そんな貝掘りに使う熊手などの道具や、潮干狩りを楽しむためのルールなどについてご紹介したいと思います。
Contents
潮干狩りの道具
貝掘りに関するもの
*熊手(くまで)
美味しい「あさり」などの貝をたくさん採るために欠かせない必須アイテムが熊手ですよね。
ただ、熊手といってもたくさんの種類があり、どれを選べば良いのやら、、正直悩んでしまいます。
一般的な熊手は先が尖った、いわゆる熊の手のような熊手です。
持っていらっしゃる方も多いと思いますが、このタイプの熊手は価格的にもそれほど高くないですよね。
今では100均でも売られているから驚きます。
子供さんには100均の熊手もおすすめですよ!
潮干狩りのあさりは、10~15cmほど掘れば採れますので、プラスチック製のものでも十分かと思います。
ホームセンターなどで購入しても200~300円程度でありますので価格的にはそう高額なものではありません。
また、最近は網付きの「忍者熊手」を持っている方も多いですよね。
「忍者熊手」は見てすぐに察しがつくように、網がついたことで貝を逃しにくくなるのです。
ガチで採りたい方にはおすすめの忍者熊手ですが、場所によっては使えない(禁止)場所もありますので、潮干狩りに行かれる際は必ず事前確認をされて下さいね。
シーズンになると、ダイソーさんには、熊手、シャベル、網が入った「潮干狩りセット」なるものが販売されていました。
315円でしたが、必要ないアイテムがセットになっているので試してみるのも良いですよね。
*バケツ
潮干狩りに「バケツ」を忘れる方はいないかと存じますが、念のためにご紹介を。
アサリなどの貝を入れたり、海水を持ち帰る際に使いますよね。
今は、便利なバケツもたくさんありますので潮干狩り場の環境に合わせて使い分けるのも良いですよね。
・蓋つき、折りたたみ式のシリコン素材のバケツ
・蓋つき、大容量タイプ
・携帯用、折りたたみ式バケツ(バッグタイプ)
お好みのもので構いません。
他、海水を持ち帰る際にはペットボトルも有効ですよ。٩( ‘ω’ )و
*ザル・かご
採った貝を入れる、貝を洗う際に使います。
わざわざ新しいものを購入しなくても、ご家庭にあるザルやかごでも十分ですよ。
100均にあるシリコン製、折りたたみ式なども良いですね。
持ち手がついたザルは、持ち運びにも便利かと思います。
規定のものはありませんので、お好みで選ばれると良いです。
*ゴム手袋
貝ほりと同時に砂を掻きますので、衛生的なことを考えると手袋が好ましいと言えます。
特に、手先などに傷がある場合はゴム手袋をされておかれると良いですね。
作業面だけを考えれば軍手でも良いのですが、水が浸みてくるので個人的にはゴム手袋がおすすめです。
*網(ネット)
砂を洗い流す時にはネットが便利です。
また、洗ってそのまま計量することも可能ですので一枚持っておかれると良いですね。
100均のもので十分だと感じています。
*ペットボトル
先ほども触れましたが、砂抜きのため、海水を持ち帰る時に使います。
数本に分けることができるため、持ち運びにも負担がかかりません。
2Lサイズくらいのものを数本用意しておかれると良いですね。
(もちろん、バケツで海水を持ち帰ることも可能です。)
*保冷バッグ(クーラーボックス)
気温が上がると「アサリ」が傷みやすくなります。
鮮度を保つためにも保冷バッグやクーラーボックスは必須です。
潮干狩りに出かける時には、ジュースなど飲み物を冷やして持っていけますよね。
発泡スチロールの箱などもOKです。
なお、保冷剤や事前に凍らせた「氷」など、保冷用具を忘れないよう注意してください。
休憩時に関するもの
一日遊ぶ目的でお出かけになる場合には、休憩する場所や道具の準備も必要です。
こちらは一般的なレジャー用品となりますが、ご紹介させていただきます。
*レジャーシート
荷物を置いたり、食べ物を食べて休憩したりする際に使いますが、潮干狩り場の様子、人数によって好ましいものを使いましょう。
ピクニックや運動会などの状況と同じことですね!
折りたたみ椅子
「折りたたみ椅子」についても状況次第ということになりますが、潮干狩りは、かがんだままの作業になりますので腰に負担がかかります。
状況に合わせて使われるの良いかと思います。
ただし、汚れても良いものを持っていかれてください。
おじいちゃん、おばあちゃんが一緒に行かれる場合は持っていかれると役立ちますよ。٩( ‘ω’ )و
こちらも潮干狩り場の状況によりますが、設置可能であれば日差しカットのため持っていかれると良いです。
潮干狩りの時期になると、日中の日差しはかなり強いため、一日中お日様に当たっているのは危険な場合もあります。
食べたり、飲んだり、休憩される時には持っておきたいアイテムでもありますね。
身の回りに関するもの
繰り返しますが、潮干狩り場は日差しが強い上に、ほとんどの場合「日陰」がありません。
海ですからね~。
日焼け止め対策、防水対策、熱中症対策をくれぐれも忘れないよう、ご注意ください。
*ラッシュガード
上半身全体にUV加工がかかるので、一番便利なのがラッシュガードかと思いますが、手持ちのパーカーやカーディガンでも問題ありません。
紫外線カットできるものを着用しましょう。
他、アームカバーやネックカバー、サングラスなど、必要な紫外線対策を行ってください。
*日焼け止めクリーム
顔は、UVネットをかぶるわけにはいきませんので日焼け止めクリームを塗っておきましょう。
肌が露出している部分、ラッシュガードの下、日焼け止めクリームを塗っておくに越したことはないと考えます。
*マリンシューズ
好みによりますが、「水」とはいえ砂の上を歩くことになりますのでクロックス等のスリッパ型よりもシューズの方が動きやすいです。
他、ケガ防止のためにもマリンシューズをお勧めいたします。
*スマホケース(防水タイプ)
このようなタイプ。
いわゆる水遊び用の防水カバーです。
潮干狩りの最中にも連絡を取り合ったり、時間を確認したりとスマートフォンを使用することが多いので、吊り下げタイプの防水カバーがあると便利です。
潮干狩りだけではなく、レジャー全般に活用できますので一つ持っておかれると良いですね!!
潮干狩りにでかける際の道具といえば、これくらいになるでしょうか?
「潮見表」もあればとても便利ですが、今はスマホで確認できますので特に必要ないのかな?と考えます。
潮干狩りで禁止されている道具
潮干狩りで「たくさんの貝を採履帯!」「あさりを存分に堪能したい!」と思うのは、誰も同じ。
それが楽しみでいくわけですからね~。
しかし、何事にもルールというものがありまして禁止されている道具があることをご存じですか?
「ジョレン」という貝掘りの道具です。
もちろん、ジョレンそのものはとても有能な道具なんですよ。
しかし、一般の潮干狩り場には貝掘りを楽しみに多くの人が集まります。
そこで、ジョレンを使っていたらどういうことになるか、ご想像できるかと思います。
簡単にいえば、貝が採れすぎてしまいます。独り占めになってしまいます。Σ(・□・;)
そうならないために禁止されているのですね。
禁止事項は道具のほか、場所(捕獲できない場所)もありますので注意が必要です。
禁止されている道具を使ったらどうなる?
状況にもよりますが、場合によっては海上保安本部に摘発され、書類送検後、罰金を徴収される可能性があります。
実際に摘発されるケースも多いようですよ。
極端な例にはなりますが、ご紹介しますと。
【四日市】漁業者以外に使用を禁じられている漁具を使って密漁したなどとして、四日市海保は9日、三重県漁業調整規則法違反(遊漁者等の漁具漁法の制限違反、体長等の制限違反)や漁業法違反(漁業権侵害)の疑いで、県内7人を含む30~70代の男女13人を摘発したと発表した。
摘発したのは、四日市市や津市、愛知県などに住む35~75歳の男女13人。
摘発容疑は2月末~3月末までの間、川越町の高松海岸など同海保管内の海岸で、「じょれん」と呼ばれる漁具を使い、ハマグリやアサリなどの貝類を密漁した疑い。
同海保によると、潮干狩りをはじめ行楽シーズンを前に取り締まりに対する要請が高まっていたことから、管内沿岸を巡回パトロールして摘発した。押収した貝の総数は430個以上で、摘発者のうち10人は採取が禁じられている稚貝を密漁していたという。
それぞれ「多くとって家で食べたかった」などと容疑を認めている。
引用元:「じょれん」使い貝密漁 四日市海保、男女13人摘発 三重
昨日三重県北勢に潮干狩りに行ったところ、海上保安庁3名に検挙されました。その在り方についてですが、ミニジョウレンにて、あさりを捕獲した罪との事。
先日5月連休との事もあり、帰省していた息子と共に、久し振り(自分は5年ぶりくらいです)に行こうとの事で楽しみに行きました。
20年も前に購入したおもちゃのような小さな物がジョウレンとも知らず、何年か前に禁止となったということも知りませんでした。
捕獲したのは、あさり、お茶碗1杯分です。
保安庁は、さかんに広報で禁止をアピールしていると言ってましたが、全く知りませんでした。
その時初めて言われ、いきなり事情聴取、免許証確認、押印、後日出頭との事。翌日息子が保安庁に行き、3時間拘束され事情聴取されました。
密猟とまで言われたようです。
2ヶ月後位に、出頭し罪が決まるとの事です。あさり2CM以下が何個かまじっていたとの事で、二重の罪との事です。
禁止である看板を堤防等に全く出さず事前に法規の教育、指導もせず、広報を読んでない自分達が悪い、知らなかったでは済まされないとの事です。
100円ショップで売られているモノが摘発対象だなんて、これは知っとかないと。 RT この熊手で潮干狩り、要注意 愛知・三重は禁止、摘発も – 朝日新聞デジタル http://t.co/1QeTnEIohb
— 三島和久・アニリン・レモンパスタ部 (@C6H5NH2) 2014年7月15日
朝日新聞7/16:使用が禁止された漁具を使って潮干狩りをしたとして、第4管区海上保安本部(名古屋市)に摘発される人が増えている。インターネットの通販サイトなどで禁止漁具が手軽に買えるようになったことが要因とみられている。→http://t.co/UAoX7uC5M1
— 原田 英男 (@hideoharada) 2014年7月15日
実は、漁場の総合的な利用による漁業の発展を目的とした「漁業法」という法律があるのです。
共同漁業権とは、地元漁民が一定の水面で、共同して漁業をする権利
区画漁業権とは、一定の場所で養殖を行える権利
定置漁業権とは、一定の場所で定置網を営む権利
共同漁業を営む権利を共同漁業権といい、共同漁業権の設定区域では、共同漁業権の免許を受けた漁業協同組合の組合員(漁業者)以外の方が、この権利を侵すと漁業権侵害として罰せられることがあるので、注意が必要です。
しじみ、あさりなどの2枚貝は、第一種共同漁業権というものの対象になっているんですよね。
第1種共同漁業とは、対象となっている藻類、貝類、定着性の水産動物をとる漁業のこと。
第1種共同漁業権の設定区域内で、対象となっている藻類、貝類、定着性の水産動物を共同漁業権の免許を受けた漁業協同組合に無断でとることはできません。
このような法律があることから、漁業者以外に使用を禁じられている漁具を使って潮干狩りをすることも「密漁」となってしまうのです。
密漁で逮捕されるとどうなるの?
刑事事件では、逮捕されてから最大48時間は警察の取調べが行われます。
その後、検察庁に事件が送致され24時間以内に勾留の要否が判断されます。
察官が勾留(こうりゅう)必要と考えた場合、裁判所に勾留を請求し、裁判所がこれを認めれば10日間勾留されます。
さらに、捜査が必要な場合は検察官が裁判所に勾留延長を請求し、裁判所が認めれば、さらに最大10日間身体拘束が続きます。
想像以上に、大変なことになるんですね。
起訴になったら?
日本の刑事事件では「起訴」になると99.9%が有罪となってしまうそうです。
犯罪が軽微であった場合や、示談が被害者と成立しているような場合には、起訴猶予になることもあるようですが、「あさりを食べたい!」「貝をたくさん採りたい」と単純な願いから起こした行動が、こんな大きな事件に発展してしまうのです。
有罪ともなれば、その後の社会生活に支障が生じることは目に見えています。
とはいえ、ルールさえ守ればこんなことにはなりません。٩( ‘ω’ )و
皆様、潮干狩りにいく際にはその場の「ルール」を事前に調べることが大切です。
以上、潮干狩りでの禁止道具と禁止事項についてでした。
皆様、どうぞルールを守って潮干狩りを楽しんでください。٩( ‘ω’ )و
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潮干狩り道具【ジョレン】を知ってる?~禁止事項と守れなかった場合の恐ろしい事例についてを最後までお読みいただき、ありがとうございました。