浄土宗の七大本山の一つ、京都市左京区黒谷町にある【金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)】
地元ではくろ谷(くろだに)さんと親しまれています。
2018年11月9日(金)より、【金戒光明寺】では2年ぶりの「秋の夜間拝観」が開催されるのですが、ライトアップの穴場スポットとなる可能性がありますよ。٩( ‘ω’ )و
紫雲の庭園「鎧池」の水面に映るライトアップされた紅葉は、この時期、最高のスポットではないでしょうか?
Contents
金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)
1175年(承安5年)、比叡山での修行を終えた法然が善導と二祖対面を果たしたことから、この地に草庵(そうあん)を結んだと言われています。
草庵(そうあん)とは
日本の上古から中世期に出現する建築様式で、わらやかやなどで屋根をふいた粗末な家のことを意味します。これが金戒光明寺の始まりで、法然(浄土宗)が最初に念仏を唱えた寺院。
当初は念仏道場として利用されていました。(専ら木魚を打ち念仏三昧を修するところです。)
1862年(文久2年)、幕末には会津藩主松平容保(まつだいらたかもり)が京都守護職に就任すると「京都守護職会津藩」の本陣となり、藩兵1,000人が京都に常駐し、1年おきに交替しました。
近藤勇をはじめとした新撰組のメンバーたちが会津藩の本陣となった金戒光明寺に挨拶に来ています。(幕末ファンにとっては魅力のスポットでもあります。)
金戒光明寺の見どころ
*御影堂(みえいどう)
法然75歳時の肖像(坐像)が安置されたましたが、火災により焼失しました。
1914年に御影堂は再建され、中山文殊と吉備観音が安置されています。
*阿弥陀堂
1612年、豊臣秀頼が再建しました。
(阿弥陀堂(あみだどう)とは、阿弥陀如来を本尊とする仏堂で、平安時代からの浄土信仰に伴って数多く建てられました。)
*山門
#京都 #桜 リアルタイム写真速報2016#金戒光明寺(黒谷) の桜です。山門の桜もきれいですが、三重塔の桜もきれいでしたよ~♪https://t.co/qIHtJpCJHx pic.twitter.com/z15bhPsNtK
— 京都プレス || 地域密着型情報サイト (@kyotopress1) 2016年4月1日
応仁の乱で焼失しましたが、1860年に再建されました。
楼上正面に後小松天皇宸翰「浄土真宗最初門」の勅額があります。
金戒光明寺には欠かせない門ですね!!
*三重塔(文殊塔)
近年まで文殊菩薩と脇侍像が安置されていましたが、現在は御影堂に安置されています。
文殊菩薩と脇侍像は運慶作と言われています。(重要文化財に指定されています)
*虎の間
襖を開閉すると虎の数が変わります。
五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)
金戒光明寺で一番話題のスポットは五劫思惟阿弥陀仏で、「アフロ仏像」として話題を集めました。(近代的というかなんというか・・)
このアフロ仏像(五劫思惟阿弥陀仏)はとても珍しいもので、日本にたった16体ほどしかないのだそうです。
なぜ、アフロ?
気が遠くなるほど長い間修行をしたために、気づいた時には髪は伸び放題になっていた?!
「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ」等に代表されるよう「劫」とは永い時間を示す単位。
大願を成就すべく五刧という永い間、剃髪せずに衆生を救うため思惟した結果このような髪型になった。
ちなみに「劫(こう)」とは「四十里立方の大岩に天女が三年(百年とも)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」なのだそうです。
そうそう、阿弥陀像の髪の毛ってこのような髪型をしていますよね。
長い修行の末、髪伸び放題でアフロになった「五劫思惟阿弥陀仏」なのです。
天気がいいのが、一足伸ばして黒谷さんのアフロ仏(金戒光明寺、五劫思惟仏)まで。 #仏像 #京都 pic.twitter.com/JhcL0DlgeH
— BUTUZO.M.D (@ButuzoMD) 2018年2月3日
とてもインパクトの強い五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)は、金戒光明寺の人気話題スポットになっています。
紅葉の夜間拝観(特別拝観)ライトアップ情報
京都には紅葉の美しい名所があり、ライトアップされる夜間拝観が行われる寺社がたくさんありますよね。
その寺社の一つとして金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)の夜間拝観が2年ぶりに開催されます。
秋の情緒を静かに楽しめる穴場スポットとなりそうです。
2018年の紅葉・夜間拝観は「金戒光明寺」がおすすめですよ。٩( ‘ω’ )و
紅葉の見頃
例年、11月の中頃から色づき、11月下旬~12月上旬ころが見頃となっています。
素敵な庭園や寺宝などが特別公開されている金戒光明寺☺️
今がちょうど見頃です🍁#金戒光明寺 #紅葉 pic.twitter.com/kO4gr19gNh— nobo@京都の御朱印巡り (@kyoto_gosyuin) 2017年11月22日
2017年11月22日の紅葉はこんな感じです。
京都の紅葉ライトアップを見てきました。
金戒光明寺。散りかけですがグラデーションもまだしっかりしていて、綺麗でした。 pic.twitter.com/qHDqlITUYa— たびすた (@tavi_star_) 2016年11月26日
こちらは2016年11月26日の紅葉ライトアップの様子。
11月20日~30日がライトアップ最高の景観が楽しめそうですね。
夜間拝観期間:2018(平成30)年11月9日(金)~12月2日(日)
夜間拝観時間:18:00~21:00(最終入場は20:30となります。)
拝観料:大人 800円 / 小学生 400円 / 幼児 無料 (団体20名以上:700円)
*プレミアム拝観プラン
ちょっとイケてるプランが用意されています。
通常の夜間拝観時間より30分早く入場することができ、御用庭師もしくは庭園コンシェルジュ(植彌加藤造園)が境内を案内してくださるという贅沢コースです。
プレミアム拝観開催日:夜間拝観期間の金・土・日曜日に開催
プレミアム拝観拝観時間:17:30~
プレミアム拝観拝観料:大人 1,200円 / 小学生600円 (団体20名以上 1,000円)
金戒光明寺へのアクセス
所在地:〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
JR京都駅からバス利用
・市バス5番:東天王町下車(230円) 徒歩15分
・市バス100番:岡崎道下車(230円) 徒歩10分
京阪本線三条駅からバス利用
・市バス5番:東天王町下車(230円) 徒歩15分
京阪本線四条駅から
・市バス203番:岡崎道下車(230円) 徒歩10分
地下鉄利用
地下鉄東西線蹴上駅から 徒歩30分
自家用車利用
名神高速「京都南IC」から約35分
駐車場
黒谷駐車場(30台収容): 60分/400円(最大800円)
問い合わせ:075-771-2204
「山門」の前が黒谷駐車場(第一駐車場)ですので、わかりやすいです。
平日の昼間などは比較的、駐車場も空いていますが、夜間拝観 ライトアップなどのイベント時、特に土日祝日は混雑することが考えられますので、公共機関のご利用をおすすめいたします。
金戒光明寺の拝観料(通常)
山門のみ:大人 800円 / 小学生 400円 /
御影堂・大方丈・庭園のみ:大人 600円 / 小学生 300円 /
山門・御影堂・大方丈・庭園:大人 1200円 / 小学生 600円 /
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暑い夏が終わり、冬の訪れを知らせてくれるモミジ、イチョウ、カエデなどが色づき、紅葉を楽しむ季節がやってきます。
紅葉が楽しめるのは、時間(期間)にすると一年の中でたった2~3週間ですよね。
短く美しい時間を金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)で楽しんでみませんか?
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【金戒光明寺】2年ぶりの紅葉ライトアップ~開催時期、見頃、特別拝観料金やプレミアム拝観など【京都】を最後までお読みいただき、ありがとうございました。