中学校夏休みの自由研究には、毎年頭を抱えてしまいませんか?
「どんな研究でも良い」という自由研究ですが「何でもいい」ことが理科苦手な親子を苦しめるのです。
何を研究すれば良いのか、どのような実験を行えば良いのか、途方に暮れてしまいます。
そんな、自由研究に悩める中学生のために熊本大学工学部では毎年夏休みに「自由研究」に役立つプログラムが開催されています。
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Contents
夏休みの自由研究に関する技術相談会
毎年夏休みには入って間も無く開催されているのが、熊本大学工学部による「中学生のための自由研究に関する技術相談会」です。
相談会という名称ではありますが、実際に実験や物作りをして「なぜ?」「どうなってる?」 「どうやったらできる?」と疑問に思っていること、思ったことを一緒に考え解明しようという趣旨です。
開講されるテーマも実に豊富で2017年度開催のテーマには
熱の観察
電池のいらないラジオを作ろう
セラミックスの科学
太陽電池
気体の重さ
ヒト細胞を用いた遺伝子に観察
ベアリングとは?
UVカットの効果
橋の構造と強さ
釣り糸の結束強度
ペットボトル顕微鏡をつくる
身近な水に水質調査
液体窒素ってなぁに?
熱に強いゼリーを作ろう
静電気ってなあに⁉︎
エレキギターのひみつ⁉︎
車について学ぼう
放射線の飛跡の観察
接着剤の秘密
お湯で動く? 不思議なエンジンを作ろう
1億倍に拡大した分子模型をつくろう
簡単なAndroidアプリを作ってみよう!
ザーッと22項目のテーマがあり、どのテーマも興味深いものばかりで大人でさえ迷うほどの濃さ。
(テーマは毎年異なります)
もちろん受講できるテーマは一つなので、子供は目を爛々と輝かせ数日かかって申し込みテーマを決めるのです。
熊大工学部・技術相談会の魅力
豊富なテーマ
繰り返しますが、テーマの豊富さ、内容の濃さはとても中学生向けのテーマとは思えません。
受講テーマを選ぶ際、興味のあるテーマについて自主的に調べ学習をする姿も見られました。
自主的に取り組むきっかけを作ることができ、中学生の早い段階から目的を見出すことができます。
参加費無料
事前申し込みは必要ですが、どのテーマを受講しても参加費は無料です。
もちろん制作材料費も必なありません。
工学部に興味を持ってもらいたいという熊大工学部の計らいで、中学生が何の気兼ねもなく参加できるのはありがたいことです。
講義が体験できる
テーマ内容を授業さながらに説明してくれ、親も同伴可能です。
改めて講義聴講すると、疑問点がたくさんあり、どんな質問をしても細かな解答が返ってきます。
中学生にとって講義体験は貴重でこれからの学びに多大な刺激を与えてくれます。
少人数制
一つのテーマで多くても5~6名の受講になるでしょうか。
少人数での講義なので話も聞きやすく、質問しやすい環境で受講できます。
フレンドリーな雰囲気で受けれるのも思春期の中学生に優しい配慮だと感じます。
(テーマごとに定員になり次第「締め切り」となるため、早めに申し込みを済ませましょう)
技術相談会
技術相談会となっていますが、これからの進路や勉強の方法なども親身に話を聞いていただけます。
現役の熊大工学部の学生さんが中心となる相談会なので受験を控えた中学生にはとても心強い相談会ですよ。
夏休みの自由研究や技術に関してはもちろん、子供の進路や勉強に関して悩み、不安を持つ親御さんにもぜひ利用していただきたい「技術相談会」です。
受講した感想
熊本大学工学部に在籍していた知人の勧めで、中学2年、3年と2年続けて参加させていただきました。
「大学」という足を踏み入れたこともない場所での体験は、その後の勉強に対する思考にも大きな影響を与えたと思います。
もともと、IT関係に興味があったようですが、工学部の学生さんが実際に研究したことや制作されたものに触れることで、数学や物理に興味を持ちながら勉強でき「ものづくり」というものに憧れを抱いたようです。
的確なアドバイスと対応で中学生に接してくださった工学部の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
中学3年で受けた時にはテーマ選択者が一人だったこともあり、受講後に学内の施設見学もさせてくださいました(可能な場所だけです)
見たこともない機材や研究室に驚きと新しい発見を見いだすことができました。
多感な中学生、受験を控える中学生にとってこのような体験は、未来への選択肢を増やすことができるとても大切なことだと感じます。
夏休みに入ってすぐに体験できる「夏休みの自由研究に関する技術相談会」は単なる自由研究だけではなく、そのお子さんの将来において大きなメリットとなるのは間違いないと思いました。
また、8月になると熊本大学黒髪キャンパス、本荘・九品寺、大江キャンパスにおいて高校生のための「オープンキャンバス」も開催されます。
一般的に大学受験を控えた高校生が利用するものですが、学びへの意識を高めるため中学生が参加しても構わないと考えます。
「参加したい」と思われる方は技術相談会の際に尋ねてみるといいですね。
夏休みの自由研究に関する技術相談会「申し込み方法」
毎年6月下旬頃、お知らせ一覧にて告知されます。
熊本大学工学部サイトをご覧ください
PDFに記載された申し込み用紙に必要事項を記入して郵送するか、メールでの申し込みとなります。
電話、FAXでの申し込みはできませんのでご注意下さい。
アクセス
敷地内に駐車場が完備されていますので、自家用車で行くことが可能です。
駐車場に車を止めると、すぐ前(横?)のこの建物が集合場所となっています。
夏休みの自由研究に関する技術相談会・その他
服装は?
全体的に制服が多いですが、私服でも特に問題はありません。
本人が希望する服装で大丈夫です。
保護者はどうしたらよい?
同伴して一緒に講義を聴講しても良いし、集合場所のソファーで待ている方もいらっしゃいます。
車の出し入れも可能ですので、講義終了時間までは基本的に自由です。
工学部研究資料館
空き時間には是非、貴重な資料館を訪れて下さい。
平成6年に国の重要文化財に指定された旧機械工場は、明治41年に竣工し、昭和45年に新工場が新築されるまで60年あまり研究教育に使用され続けました。
日本の工業技術の黎明期に造られたこのような明治洋風の研究教育施設で現存するものは日本国内では皆無に等しく、歴史的に貴重なだけでなく技術史的価値も極めて高いため、研究資料館として活用保存されています。
国立大学法人熊本大学工学部
〒860-8555
熊本市中央区黒髪2丁目39番1号
TEL 096-342-3513
FAX 096-342-3510熊本大学
熊本医科大学、第五高等学校、熊本高等工業学校、熊本薬学専門学校、熊本師範学校、熊本青年師範学校が包括して1949年(昭和24年)5月31日に熊本大学が発足しました。文学部、教育学部、法学部、理学部、医学部、薬学部、工学部の7学部を有した国立大学です。
夏休み自由研究のまとめ方
研究テーマ
テーマの題名は、熊大工学部で受講した技術相談会のテーマがそのまま活かせます。
アレンジして自分で考えても良いですね
研究のきっかけ
技術相談会のテーマを決める決め手となったことになるでしょう。
なぜ、受けたいと思ったのか? きっと何らかの疑問や謎があったからだと考えます。
その疑問や謎が研究を選んだきっかけになるのではないでしょうか?
研究の方法と内容
熊大工学部で受講する技術相談会の研究内容を、詳しくメモに残しましょう。
それを元に、当日行った手順をまとめると良いですね。
研究の結果・分かったこと
テーマの講義を受けて、多くの感動や感銘を受けたことだと思います。
また、質問してわかったことなどをお友達が読んでもわかるように、詳しく丁寧に書きましょう。
感想、今後どう活かすか
技術相談会を受けられた方は、相談事項の結果などを書いても良いし、夏休みの自由研究に関する技術相談会を受講しての感想でも良いのではないでしょうか?
お世話になった熊本大学工学部の説明や、まとめに使った著書などがあれば「参考にしたもの」として紹介するのも良いですね。
学校によっては、自由研究用の規定用紙を配布される学校もありますので、学校の規定に従ってまとめてください。
中学校夏休みの自由研究のために、このような催しが行われているのです。
長い夏休みを有効に利用し、クオリティの高い「自由研究」を行いたいですね。
そのために熊本県内外に関わらず、熊本大学工学部の「夏休みの自由研究に関する技術相談会」はおすすめですよ。
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夏休みの自由研究に悩んだら熊本大学工学部「夏休みの自由研究に関する技術相談会」に参加しようを最後までお読みいただき、ありがとうございました。