幼少期から音楽にたくさん触れて欲しい!
子供にピアノを習わせたい!!
と考えるパパやママ、いらっしゃいますよね?
「ピアノを習えば頭が良くなる」という話も聞くし、なるべく早い時期に始めさせたいと思いますよね。
でも、この先が問題、頭を抱える部分・・・
うちにはピアノ(楽器)がない。どうしよう?? となりますね。
何も知らない初心者の状態からピアノが必要?
キーボードではダメなの?
ピアノなんて買ったことはもちろん、弾いたこともないのにどう選べばいいの?
と悩む親御さんもいらっしゃるはずです。
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Contents
ピアノ(楽器)は必要?
結論から言うと、ピアノ初心者でも「必要」です。
ピアノは、子供の教育に関するものとはいえ、決して安い買い物ではありません。
車やマイホームの頭金にもなるほどの、高価な買い物になりますから躊躇するのは当然ですよね。
親御さんご自身がピアノ経験のある方であればお分かりかと思いますが、そうでない方は
何も知らない状態、楽譜も読めない、音もわからないのに楽器が必要か? と思われるでしょう。
ピアノのレッスンというのは、曲が難しくなってから鍵盤を弾く訳ではありません。
習い始め(初心者)のレッスンからピアノの鍵盤を触ります。
もちろん、楽譜を見て弾いたり、ベートーヴェンやモーツァッルトなどの大曲を弾く訳ではなく、ピアノを弾くための「指作り」を始めるのです。
「指作り?? だったらキーボードでもいいじゃない!!」と考えますよね?
皆さんは、ピアノの鍵盤とキーボードの鍵盤を弾き比べたことがありますか?
鍵盤の太さ、材質、タッチ(鍵盤を押えた時の深さ)、音が発生する仕組み、全て違います。
キーボードレッスンとか、バンドコースのレッスンであれば、キーボードがあれば十分にOKだと思いますが、ピアノのレッスンにはやはりピアノがないと・・・。
ピアノ体験初心者の子供さんがレッスンで「指はこうやって使うんだよ」「鍵盤はしっかりと奥まで押えて」「指のこの部分で弾くと、こんな音が出るんだよ」というレッスンを受けても家にピアノがなければ、同じ練習をすることができません。(おさらいができません)
次のレッスンに行くと、また同じことの繰り返しということになります。
タッチや運指(ピアノを弾くために指をどう動かし、どう使うか?)の練習をする際に、キーボードで練習すると、一生懸命すればするほど、おかしなことになってしまう場合があります。
どういうことかというと?
先ほど述べた通り、ピアノとキーボードでは鍵盤の作り、音の出る仕組みそのものが違います。
違う質のもので練習した際に、違ったタッチや運指方法を脳が記憶してしまいます。
子供は一生懸命に練習しても、違ったものが脳にたたき込まれているため、実際にピアノで弾くと全く違った動きになっていることが多いのです。
そのために、家のキーボードでは綺麗に弾けていた曲でもミスタッチを繰り返したり、指幅を間違えて演奏が続かないということになります。
これでは、子供さんの努力が水の泡・・・。
タッチや運指というのは、曲が難しくなってからするものではなく、レッスンスタートから行うものです。
本人は遊んでいる感覚でも、しっかりと意味のあることを繰り返しているのです。
繰り返しながら、少しずつ難易度が上がり、テクニックというものが身についていくのですね。
そう考えると、最初からピアノという楽器があることが本人の上達をより確実にさせます。
キーボードやおもちゃのピアノで練習した後に、ピアノを購入ということになれば、
数年かけて身についた癖をとることから始めなけれがならなくなります。
ピアノ初心者と同じような境遇になるわけですから、子供さんにとっては面白くないですよね?
このような理由から、ピアノを習うのであれば最初から楽器がある方が良いと言えます。
他、ピアノで練習することで子供さん本人のモチベーションを高めることにもなります。
ピアノはどう選んだらいいの?
ヤマハ、カワイ、ボストン、アトラス、アポロなど国産のピアノメーカーでもたくさんのピアノがあります。
どれをどのように選べば良いのやら、、さっぱりわからないですよね?
ピアノ初心者として購入されるのでしたら、一般的にヤマハ、カワイのピアノが多いように感じます。
ヤマハのピアノは鍵盤がやや軽めで、伸びのあるクリアな音色。
カワイのピアノは鍵盤がやや重めで、篭ったような優しく大人っぽい音色。
という感想が多く聞かれます。
しかし、ピアノは購入当初の音やタッチと練習して弾きこまれたピアノでは、また変わるのです。
これはピアノだけではなく、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、楽器全般に言えることです。
基本的な性質は変わらないのですすが、
しっとりしていた音がビンビン響くようになったとか、
重かった鍵盤が程良いタッチのピアノになったとか、
低音が響くようになった、高音が響くようになった、
など、まるで人間の成長のように変化していくのです。
これは、決してキーボードなどの電子楽器では味わえないメリット(時にはデメリットでもある)ですね。
ピアノの成長も楽しめるといったところです。
ピアノ初心者・おすすめの選び方
ピアノの選び方は決して難しいものでも、特別なことでもありません。
基本的にはパソコンなどの家電品、家具、車などを買う場合と同じなんですよ。
全て購入者の好み、センス、知識、予算の問題となります。
大事な家計を左右する購入になるでしょうから、予算を決めておかれることも大切です。
ピアノを実際に見る
家電、車など何を買うにもそうですが、ネットなどで下調べをして必ず店頭で現物を見られませんか?
サイズ、スペック、材質、色などの知識はあっても、実際に見ると「想像と違った」ということはよくある話。
ピアノも同じようにネットで見ても、実物を見ると「こんなに大きいと思わなかった」とか「黒の光沢が画像と違う」なんて話をよく耳にします。
また細部は実物をみなければわかりません。
例えば楽譜を置く譜面台
足先部分(ペダルも含めて)
ピアノ本体内部など、納得できるまで隅々見ておくことが大切かと思いますよ。
同じ黒いピアノでもいろんな「黒」があるのです。
とってもピカピカの黒、木目感を出した黒、マットな黒など、それぞれに特徴があります。
そうした些細な違いというのは、画像や広告チラシでは伝わりません。
一度目で見ておけば、店頭で決めようが、ネットで決めようが購入者側の自由です。
「こんなピアノのはずではなかった」とならないよう、実際に店頭で現物を見て決めることをお勧めします。
ピアノを実際に触る
外観をみるだけでは、鍵盤の材質、手触り、タッチ加減、鍵盤の重さなどはわかりません。
毎日ピアノを弾くことになるので、鍵盤の条件は大切です。
鍵盤も表面がツヤツヤしたもの、マットなものとピアノによって様々です。
そして何よりも鍵盤の重さ、タッチ加減は小さな子供さんが練習する上で大切になります。
小さな手だから少し軽めのタッチに
指を鍛えるためにタッチ重めに
大人と変わらない条件のものを、、など好みが分かれる部分です。
聞く、読むだけではなく、実際に触り弾いて決めることをおすすめします。
ピアノの音を実際に聴く
ピアノとは不思議なもので、まるで生きているかのように個体差があるものです。
同じメーカー、同じ型番のピアノでも全く同じ響きではないのです。
(もちろん、型が違えば明らかな違いがあります)
ちょっと優しい音
ちょっと硬い音
ちょっと元気な音
ちょっと繊細な音
一つ一つに独特の響きがあります。
これだけは、どんなにすぐれたプレーヤーで聴いても真実が伝わらないものだと考えており、実際に触れて、自分で弾いて、響きを聴いた時に初めてわかるものだと思います。
ピアノ、特に見えない内部には木材、フェルト、皮などの素材か使われていて、メカニック調整や音の仕上げは一つ一つ丁寧に職人さんが行っているため、微妙な違いが生じるのです。
これがアコースティックなピアノの特徴でもあり、電子楽器(電子ピアノ、キーボード)との決定的な違いです。
これまであえて電子ピアノに触れなかったのも、この決定的な違いがあるからです。
電子ピアノは確かに見た目もピアノに近いし、技術の進歩により、ピアノに近い音が出せるようになりました。
しかし、明るく華やかな響きから、深みのある柔らかい音色、繊細で軽やかなタッチやぐっと抵抗感のあるタッチが仕上がるのは、職人さんの熟練された技術によるもので、それはどんなに精巧な電子ピアノでも表現できないものでしょう。
いかがですか?
なぜ、ピアノレッスンの最初からピアノという楽器が必要なのかがおわかりいただけたと思います。
皆様の、初めてのピアノ選びの参考になったでしょうか?
ピアノ購入別方法
初心者レッスンから楽器が必要な理由はよくわかったけど、ピアノ学習が続くかどうかもわからない状態で高価なピアノを購入する決心がつかない。
でも、子供の練習に差し支えがあるのは確かだし、どうしたら良いのだろう?
と考えている親御さんへのおすすめ方法として「中古ピアノ」があります。
中古でも、ピアノはピアノ。
電子ピアノやキーボードとは、やはり違います。
もとは、職人さんの魔法がかけられていますからね!
ただし、中古ピアノは、新品で買う以上に個体差があります。
過去に弾いていた(練習をしていた)人の使いグセがあったり、楽器の保管状態の良し悪し、様々な条件が加わルため、中古ピアノを購入する際は、信頼できる楽器店の方に紹介してもらうのが一番良いといえます。
「特価、セール」などの広告で決めるのは、とても不安ですね。
特価になるようなピアノは、何か原因があるからです。
他の商品も同じですよね。
食品であれば、賞味期限間近だったり
インテリアであれば、傷が入っていたり
書籍であれば、どこかが破けていたり
何か原因があります。
特価になるピアノにも、同じことが言えるのではないでしょうか?
そこで、中古でも初心者の子供が練習するピアノとして最適なものを紹介してくれ、信頼できる存在が必要です。
ピアノを習わせたいと考えた時から、ピアノ販売専門店に通うとか
習っているピアノ教室の先生にご紹介いただくことが最善かと思います。
予算上限を伝えておくと、それに応じたベストな状態のピアノを紹介していただけます。
もちろん「見る、触る、聴く」で納得できない場合にはお断りして、また新たなピアノを待つということで構わないと思うのです。
新品にしても、中古にしても妥協は不要です。
大切なお子様がこれから練習をするピアノ、初心者だからこそ大切なのです。
どうぞ、親御さんが納得いくまで探し求めてください。
ピアノ初心者でも楽器が必要な理由と選びかたについてを最後までお読みいただき、ありがとうございました。