2019年5月11日(土)、12日(日)の2日間、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)にて「世界リレー2019横浜大会」が開催されます。
4月26日には日本代表となる男子23名、女子21名、合計44名が発表されました。
日本は横浜での開催とあって、選手の皆様も応援する自分達にも熱が入ります。
アジア選手権で初優勝を果たした桐生祥秀(きりゅうよしひで)選手が「男子4x100mリレー」の代表に選ばれました!!!
Contents
桐生選手 アジア選手権で初優勝
4月26日の記者会見で登壇した桐生選手は、先日開催されたアジア選手権「男子100メートル決勝で10秒10という記録を残されました。
男子100メートルの優勝は、日本選手の記録で初めてのこと。
その喜びは計り知れないものがあります。
桐生選手はこれまで、アジアで行われる競技とはあまり相性が良くなかったようです。
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2014年のアジア競技大会(4年に一度開催されます)では、太腿(ふともも)の肉離れを起こして欠場となりましたよね。
また、2018年のアジア競技大会では日本選手権が第3位という結果に終わり、個人種目での競技には出場することができませんでした。
偶然に過ぎないのでしょうが、桐生選手本人の中にもモヤモヤ感があったことは否めませんよね。
桐生選手はいつも前向きで、ポジティブな発言が多いのですが、不安がないと言ったら嘘になるでしょう・・・。
今回のアジア選手権、どのような心境で競技の挑んだのでしょうか?
4月21日が予選でしたが、第3組でトップ(タイム:10秒29)
特に変わった様子もなく、むしろとても落ち着いた走りを見せてくれました。
続いて4月22日の準決勝第2組、ここでも「中盤から後半にかけては予選でやれなかったことができた」と、冷静に自分を振り返ることができていました。
それが結果にもつながりまして、全体でトップ(タイム:10秒12)となり、決勝へ進出されたのです。
応援する側は、体にチカラが入っての応援でしたが、桐生選手はとても落ち着いていらっしゃったようですね。
迎えた決勝では、この大会で最高記録の10秒10というタイムで優勝しました。
準決勝でオグノデ選手が大敗。
決勝直前では山縣選手、ハッサン・タフティアン選手の棄権というアクシデントがありました。
運が良かったと考える方もいるでしょう。
しかし、勝負の世界では「運」もチカラです。
きっと、「幸運」を桐生選手ご自身が引き寄せたのでしょう。
「落ち着いて走れたし、1番になれて自信にもなった。今年は違う」と語られたようです。
落ち着いて自分に集中できたこと。
予選、準決勝から少しの自信がついていたこと。
「運」を引き寄せることができたこと。
様々な条件が重なって、掴んだ「優勝・金メダル」だったのだと想像します。
さらに、陸上界では世界ランキングが導入されたばかり。
テニス、サッカー、野球などでは聞き慣れたランキングですが、ついに陸上界にもランキングが・・・。
世界ランキングは記録と順位を大会の規模や開催場所、重要度を加え、ポイントとなって加算されていきます。
大半の種目は直近1年の5大会が対象となりますが、アジア選手権での優勝は高い得点になったとともに、桐生選手にとって大きな自信にもなったでしょうね。
陸上・世界ランキング/100m種目で100位内に入っている選手は以下の通りです。
・山縣 亮太:19位
・桐生 祥秀:25位
・ケンブリッジ飛鳥:42位
・多田 修平:57位
・小池 祐貴:74位
・川上 拓也:90位
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JAAF世界リレー2019 横浜大会
開催日:2019年5月11日(土)~12日(日)
開催場所:日産スタジアム(横浜国際陸上競技場)
所在地:〒222-0036 神奈川県横浜市港北区小机町3300
問い合わせ:045-477-5000
テレビ放送スケジュール
世界リレー大会当日は、TBS系列連日ゴールデンタイムで生中継されます。(TVerでも同時配信予定)
*2019年5月11日(土)
地上波 20:50~21:54
BS 19:00~20:50
*2019年5月12日(日)
地上波 18:30~21:00
5月11,12日に開催される世界リレーでは「男子4x100mリレー」にエントリーする桐生選手。
「国内では初めての大会となるので、会場全体で盛り上がってほしい。自分の走りをしてメダル獲得に貢献したい」と話されていました。
JAAF世界リレー2019横浜大会の詳細はこちらをご覧ください。
桐生選手はどんな選手?
桐生選手は、2017年に男子100mにおいて「9秒98」を記録しました。
日本人史上初めての9秒台、日本記録保持者ということで一躍有名になりました。
日本人記録を持つ桐生選手は、一体どのような選手なのでしょうか?
子供の頃は陸上ではなかった
桐生選手は、滋賀県彦根(ひこね)市で生まれ育ちました。
幼少時代から群を抜いた足の速さを持っていたようですが、小学校時代の桐生選手は「サッカー」に夢中だったそうです。
俊敏な体を持った桐生選手はサッカークラブでも選抜に選ばれるほどの実力だったといいます。
「ゴールキーパー」も務めていたというから驚きです。
サッカーの道へ進んでいても結果を出せたであろう桐生選手ですが、なぜ陸上の道を選んだのでしょうか?
実は桐生選手は、とても優しい性格の持ち主。
相手とのボールの取り合いでは、どうしても奪うことができなかったといいます。
デリケートさが裏目に出てしまったんですね。
それを見ていた桐生選手の父親が、個人で競うことができる陸上を勧めたのだそうです。
当然、お父さんは桐生選手の「足の速さ」に着目してのことです。
当時は、父親にとって辛い決断だったのかも知れませんが、今になって考えると正しい選択であったと考えられますね。
お父さん、素晴らしい。٩( ‘ω’ )و
中学校で転向を?
彦根市立南中学校への進学とともに、サッカーから陸上へと転向をされました。
サッカーであろうと、陸上であろうと、真剣に、熱心に取り組む桐生選手ですから結果が出るのもそう遅くはありませんでした。
中学校3年生では全国中学校体育大会「200m」決勝で、中学歴代6位の記録となる21秒61を叩き出しましたが、21秒18の記録に敗れ、2位となりました。
この時、優勝したのが日吉克実(ひよしかつみ/ケンズファミリー所属)選手でした。
すごいめぐりあいですよね!!
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高校時代にはメキメキと記録が
高校は、洛南高等学校(らくなんこうとうがっこう)に進学されました。
スポーツが盛んな学校でもあり、多くの有名選手を輩出されています。
・冨田洋之さん (2004年アテネオリンピック男子団体体操金メダリスト、2006年世界体操競技選手権銀メダリスト、北京オリンピック男子団体体操銀メダリスト)
・中野大輔さん(2004年アテネオリンピック男子団体体操金メダリスト)
・山口有希さん(陸上・アテネオリンピック代表)
・福澤達哉さん(バレーボール・北京オリンピック日本代表)
・東口順昭さん(Jリーグガンバ大阪)
著名人を数えればキリがなく、タレントの佐々木蔵之介さんや森脇健児さんも、洛南高等学校をご卒業されています。
高校時代は練習グラウンドに恵まれませんでしたが、地道に行ったトレーニングが効果を奏し、1年生の時に、国体少年B100mを10秒58を記録。
その2週間後、日本ユース選手権100mでは1年生で唯一決勝に進出して10秒79で3位に入賞しました。
高校時代の桐生選手は、メキメキと実力を上げていきました。
高校3年生のインターハイでは、100m優勝・200m優勝・400mR(4走)優勝と向かうところ敵なし状態にまで成長しました。
世界の舞台で挑戦するようになったのもこの時期です。
大学時代に日本新記録更新
大学は、皆様もよくご存じのように東洋大学(とうようだいがく)に進学されました。
法学部企業法学科で勉学に励む傍、陸上にもより一層チカラが入ります。
第93回関東インカレの100mに出場した桐生選手は、決勝で10秒05のジュニアアジア記録、日本学生タイ記録、セカンドベストをマークして優勝、大学初タイトルを獲得したのです。
大学に入学して1ヶ月半後の大会ですから、やはり素晴らしい実力の持ち主です。
大学3年生の時には、皆様の記憶にも新しい「リオデジャネイロオリンピック男子4×100mリレー」の日本チーム第三走を務め、決勝では37秒60で2位となり、銀メダルを獲得しましたよね。
日本チームメンバー(山縣亮太選手-飯塚翔太選手-桐生祥秀選手-ケンブリッジ飛鳥選手)
そして、大学4年生の2017年9月9日が運命の日です。
第86回天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権大会(福井運動公園陸上競技場)男子100m決勝で日本人初の9秒台、9秒98を記録しました。
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2018年の戦歴
昨年(2018年)、大学を卒業して桐生選手は日本生命所属となり、現在も新たな挑戦を続けています。
2018年度の主な戦歴は以下の通りです。
・静岡国際200m:5位
・ダイヤモンドリーグ・上海GP100m:9位
・GGP長居100m:4位
・ダイヤモンドリーグ・ストックホルムGP100m:2位
・日本選手権100m3位・200m:4位
・ダイヤモンドリーグ・ラバトGP100m:6位
・GALA DEI CASTELLI100m3位
・ダイヤモンドリーグ・ロンドンGP400mR(3走):2位
・アジア大会400mR(3走):優勝
・全日本実業団選手権100m:2位
桐生選手のプライベート
桐生選手の家族は、父、母、兄、本人の4人家族です。
お父様は、食品スーパー大手会社にお勤めではないか?と言われています。
お母様に関しての詳しい情報はあまり見かけませんが、子供さんたち(桐生選手とお兄さん)のお世話に追われていたのではないでしょうか?
4歳年上のお兄さんは、岐阜経済大学のスポーツ経営学科に進学されましたが、やはり陸上をされていて、好成績を残していらっしゃったようですよ。
現在、走り続けているのかどうかは不明です。
家庭環境を知ると、家族の深いご理解の元、桐生選手は陸上に専念してこれたのだろうと想像できますね。
桐生選手の結果は、家族、土江寛裕(つちえひろやす)コーチ、本人の頑張り、多くのことが絡み合って出てきたものなのでしょう。
さらに、ネットでは「彼女がいる?」という噂もあるようです。
23歳の健全な男性ですから、彼女がいても不思議ではありませんが・・・。
噂のお相手は、JAAF世界リレーの日本代表メンバーの一人である土井杏南(どいあんな)さん。
杏南さんは、100mの日本中学記録保持者であり、桐生選手とは同級生のようです。
子供の頃から、顔見知りであった可能性は大きいですよね。
話していたり、交流している際に、そのような噂が出たのかも知れませんね。
恋愛中でも、陸上仲間であっても、同じ日本代表選手として仲良くお付き合いしていただければ、ファンとしても嬉しいのではないでしょうか?
*プロフィール
名前:桐生祥秀(きりゅう よしひで)
出身地:滋賀県彦根市
生年月日:1995年12月15日
所属:東洋大学
マネージメント:アミューズ
身長:176cm
体重:70kg
コーチ:土江寛裕(つちえひろやす)氏
5月11日に始まるJAAF世界リレー大会2019 横浜大会。
日本代表選手のご活躍を心より応援させていただきます。
また、桐生選手の更なる活躍を静かに見守りたいですね。٩( ‘ω’ )و
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世界リレー2019【桐生祥秀選手】がアジア選手権からの勝利を運ぶ~横浜開催!!を最後までお読みいただき、ありがとうございました。