子育てをしていると子供の表情が浮かない、朝から体がだるそう、目がいつもと違う、顔がほんのり赤いなど、小さな変化が気になるものです。
見えない何かを感じることもあり、これはきっと母親固有のものではないかと感じます。
病気になる予兆もなんとなく感じることがあります。
熱が出た日には「あー、やっぱり」と思うことも少なくありません。
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熱、発疹
熱、発疹を伴う子供の病気は案外多いもの。
熱、発疹が出る病気というのは、ウイルスによるものがほとんどのようで、ウイルスに感染すると血液を介し、全身にまわって皮膚が炎症を起こすことで発疹が出ます。
熱と発疹による症状で考えられる子供のは病気にはどのような種類があるのでしょうか?
突発性湿疹
生後半年~2歳までの乳幼児に多く見られ、39度前後の熱が突然出て2~3日続きます。
熱が下がると湿疹が出て数日続きますが、自然と消え、特に痒みはないようです。
突然性湿疹の薬は特に処方されず、熱への対処がほとんどです。
解熱剤で様子を見て、水分補給をしっかりと行ってください。
突然性湿疹では、子供自身も元気なことが多いですが、もちろん外出などは控えましょう。
麻疹(はしか)
2018年4月30日現在、沖縄県地域保健課によると3月下旬に患者が確認されてから合計82人になった事が明らかにされました。
感染力の強い麻疹ウイルス。
37~38度の発熱、せき、くしゃみ、鼻水など、風邪に似た症状が3,4日続き熱は一度下がります。
しかし、再度発熱して頬の内側に白いポツポツができるのが特徴です。発疹は全身に広がり、くっついて網目状になります。
体力の消耗が著しく免疫力が下がるので合併症の注意が必要です。
麻疹(麻疹)は、くしゃみ飛沫などに含まれるウイルスを鼻や口から吸いこんで感染する「飛沫感染」
ウイルスが付着した患者の体や物に触れることで感染する「接触感染」
空気中に漂うウイルスの飛沫核(飛沫の水分が乾燥した微粒子)を吸い込む「空気感染」でも感染します。
麻疹にかかったことのない人、麻疹ワクチンを接種していない人など、麻疹に免疫のない人が感染すると、
ほぼ100%発症するといいます。
合併症に注意を
約3割の麻疹患者が合併症を起こすといわれます。
頻度の高い中耳炎やクループ症候群(喉が炎症で腫れ気道が狭くなる)をはじめ、さまざまな合併症が知られていますが、特に注意しなければならないのが、肺炎と脳炎です。
麻疹の死亡率は0.1~0.2%で、亡くなる原因のほとんどが肺炎か脳炎となっています。
脳炎を起こすと、20~40%で後遺症を残します。
満一歳になったら、麻疹(はしか)の予防接種を受けましょう。
風疹(ふうしん)
風疹ウイルスが原因で、熱と発疹が同時に発症するのが特徴です。
稀に熱が出ない場合もありますが、38度前後の発熱が1~3日続き耳の後ろやリンパ節が腫れます。(発疹は3日程で消えます)
発疹は麻疹(はしか)と似ていますが、風疹(ふうしん)は発疹同士がくっつくことはありません。
1歳になったらMRの予防接種を受けましょう。
妊婦さんは要注意
妊娠中、風疹に感染すると流産や死産、生まれてくる赤ちゃんが先天性心疾患を起こす危険があります。
抗体がない方は妊娠していない時に早めに予防接種を受けるようにしてください。
ここまでの発疹は、丘疹(きゅうしん)という種類で、皮膚の表面が半球状に盛り上がっています。
水疱瘡(みずぼうそう)
水疱瘡の発疹は、水疱(すいほう)・膿疱(のうほう)と言われ、水疱は中が水のような液体で、膿疱は中身が膿になっています。
幼児や赤ちゃんに多く見られ、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因です。
軽い発熱と同時に全身に発疹が出て、2~3日で赤いブツブツから水疱、さらにかゆみの強い膿疱などいろいろな発疹が同時期に現れるのが特徴です。
水疱瘡は、この痒みが辛いです。
痒みがひどく、かきむしるような時は病院を受診して軟骨やかゆみ止めを処方してもらいましょう。
妊娠中に水疱瘡?!
次女を妊娠中に長女が水疱瘡を発症しました。(妊娠7ヶ月)
母にも確認しましたが、記憶の限り水疱瘡にはかかっておらず、かなりヒヤヒヤしました。
担当医に相談したところ、もし発症したら帝王切開で出産するとのことでした。
患部(発疹)に触れなければリスクは少ないのだそうです。
幸い、水疱瘡を発症することはありませんでした。
りんご病(伝染性紅斑)
幼児、小学生に多く見られるりんご病。
ほっぺたが真っ赤っかになり高熱を伴います。
通園や通学には問題なく通うことができますが、熱、痒み、だるさがある場合は安静に過ごして下さい。(または受診して下さい)
両方の頬に平らで赤い発疹が左右対称に蝶の形のように現れるのが特徴です。
熱、発疹を伴う一般的な子供の病気はこのようになります。
もし、熱や発疹が発症したら自己判断せず、すぐに専門医を受診することをおすすめ致します。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
皆さんは、帯状疱疹(たいじょうほうしん)をご存知ですか?
帯状疱疹は水疱瘡と同じウィルスが原因で発症する病気です。
一度、水疱瘡になるとウィルスが体の神経節(しんけいせつ)に残り潜伏し、免疫力の低下とともに復活して神経節から出て活動を再開し、皮膚に帯状の水ぶくれを作ることから「帯状疱疹」と呼ばれています。
症状としては、皮膚にチクチクとした痛みを感じることから始まり、ブツブツとした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって帯状に広がります。
胸から背中、腹部などによくみられ、他には顔や手、足にも現れ、同時に軽度の発熱とリンパ節の腫れなどがみられることもあります。
さらに体の左右どちらかにだけ症状が現れるのが帯状疱疹の特徴です。
治療方法は、抗ウイルス薬を使用し、痛みに対しては消炎鎮痛薬を使うのが一般的な治療ですが、症状が重い場合には点滴治療を行う場合もあります。
帯状疱疹の初期症状では、虫刺されやかぶれ、他の皮膚疾患と勘違いすることも多く自身で判断するのは難しいため、対処が遅れ悪化してしまう例も少なくないようですが、重症を避けるためにも初期症状で治療することが大切です。
帯状疱疹は一般的に50~60歳が発症しやすいと言われていますが、現在は若い世代にも増えているので一概に発症しやすい年齢を限定することはできないでしょう。
子供の熱と発疹は帯状疱疹だった
帯状疱疹は「大人の病気」と思っていたのですが。。。
娘(次女)は幼稚園・年長さんの時に「帯状疱疹」を発症しました。
帯状疱疹とは水疱瘡になったことがある人がかかるものだと思っていましたが、実はそうでないこともあるのです。
娘は「水疱瘡」にはかかったことがありませんでした!!
初めは「熱」が出て、風邪かな?と思っていたら、子供の表情がどんどん険しくなっていきました。
きつかったのだと思います。
熱が上がり、ふと体を見ると「胸部」にブツブツが表れていました。
水疱瘡だろうと思って小児科を受診したところ「帯状疱疹」だということがわかりました。
・水疱瘡になっていなくても、抗体を持っていれば帯状疱疹にかかることもある
・二度、三度と繰り返すたびに抗体が強くなるため症状がひどくなる
と言われました。
大人の帯状疱疹の場合、痛みが我慢できないほどだと聞きますが、娘は「痛み」に関して訴えることはあまりありませんでした。
「痛い?」と聞いても「痛くないよ」と答えていたくらいですから・・・。
専門医に「子供は帯状疱疹でも痛くないのですか?」と尋ねたら「大人でも子供でも痛いです!!」「帯状疱疹はあなたが考えているよりもずっと深刻な病気なんですよ」と叱られました。
いえ、軽く考えているわけではなかったのですが痛みに関しては、ちょっと疑問でしたね。
治療方法は「点滴入院を」と言われたのですが、病院が遠くて入院できる体制ではなかったので「3日間・点滴通院」をさせていただきました。
熱がある間は辛そうでしたが、熱が引くと本人は至って元気でした。
免疫力の低下は、風邪や疲労、ストレス、ガン、免疫抑制剤の使用、副腎皮質ステロイド薬の使用などが原因で起こるとされていますが、娘の場合、特に当てはまる原因はなかったんですよね。
未だになぜ帯状疱疹になったのか不明だし、水疱瘡の抗体を持っていることも不思議でした。
思えば、妊娠中(子供がお腹にいる時)、長女が水疱瘡にかかっています。
そこから抗体を得たのか・・・、未だ謎に包まれております。
子供の帯状疱疹まとめ(経験より)
・発熱する
・ぐったりとなり、熱が上昇する
・体にブツブツが表れる
・赤いブツブツした細かい発疹や水ぶくれ(水泡)が、大人と同じように身体の片側に帯状に広がる
帯状疱疹の場合は左右どちらかの一部分にでき、あちこちに広がることはないので一つ目安にはなるかと思います。
ブツブツが出たら、すぐに小児科、または皮膚科を受診されてください。
「子供の熱、発疹」は様々な病気を疑うことができます。
稀に、娘のような帯状疱疹であることも考えられますので、あれ?と感じたら、決して自己判断せず専門医を受診しましょう。
また、帯状疱疹の原因として考えられることは「ストレス」
毎日の生活が規則正しく送れているか?
幼稚園や学校の行事等で疲れが溜まっていないか?
など、大人と同じように心身ともにストレスを溜めないことが大切だと感じます。
【熱 発疹】麻疹? 風疹? 子供にも帯状疱疹(たいじょうほうしん)の危険がある!!を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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